今まで母乳やミルクを口にしてきた赤ちゃんに初めて与えるご飯が離乳食です。
生後半年ほどでスタートしましょうと言われていますよね。炭水化物やビタミン類、タンパク質をバランス良く与えましょうとか、アレルギーの心配があるから卵は何ヶ月からにしましょうって言われますよね。
それと、月齢に応じてすり潰し方を変えましょうとか、親にとっても普段の食事と味付けも見た目も違うことばかりで戸惑うことも多いはず。更に、どれだけ頑張って作ってみてもそう簡単に食べてくれないことも多いですよね。
離乳食を食べない赤ちゃんとの接し方を、私の体験談を交えてお話します!
離乳食/おかゆを食べたがらない赤ちゃん
子供が生まれて半年程すると、離乳食をあげるようになりますね。私も娘に、柔らかいおかゆを作ってすり潰していた時期が懐かしいです。しかし、私の娘は手づかみ食べの時期までちゃんと離乳食を食べてくれませんでした。
最初の頃はすごく悩みました。
「どうして食べてくれないんだろう」
「他の子はたくさん食べるって言うのにうちの子はすごく嫌がる…。」
たくさん悩んだ挙句、1ヶ月離乳食の開始を遅くしました。母乳も飲んでいたし、1ヶ月とりあえず離乳食を忘れてみたら気分も変わるかしれないと思ったからです。
そして7ヶ月に入ってから再度おかゆチャレンジ。しかし、やはり1ヶ月遅くしても変わりませんでした。それに娘はおかゆ以外の離乳食を全て嫌がったのです。何をあげても口を開けてすらくれません。ひっくり返すこともしばしばありました。
そんな時私はふと思ったのです。
「今はまだ母乳を飲んでいるからいいけれど、そのうち母乳の栄養がなくなってきても離乳食を食べなかったらどうしたらいいんだろう…?」と。
離乳食を食べてくれないと悩んでるお母さんたちの中でも、このような悩みを抱いてる方は多いのではないでしょうか?因みに、代わりにフォローアップミルクをあげるという手もありましたがお茶と母乳以外の水分を嫌がる娘にはその選択肢はありませんでした。
更に市販のベビーフードも全く口にしなかったので、本当に母乳だけでした。
母乳だけで足りるの?
結論から言えば、足ります。
水分が取れているのなら問題ないのです。何より母乳だけでも大丈夫だからゆっくりやっていこう、という母親の気持ちの余裕の方が大切です!
母乳を飲んでいるという安心感と、母親の落ち着いた気持ちが赤ちゃんによく伝わるんです。肌の密着する親子のコミュニケーションですよね。もちろんこの先食事は体づくりのためには欠かせないものになりますが今は、心の栄養の方が、大切ですよね。
母乳を飲むだけの力があるのですから、あとは赤ちゃんとお母さんのタイミングが合う時に食べられればそれでいいのです。母乳を吸う力は、ご飯を食べるときにもとっても大切な力んです。
私の娘は、結局どろどろの食事が大嫌いだったようで手づかみで固形物を食べられるようにってから徐々に食事に興味を持つようになりました。そのため、毎回食材を変えたおやきをたっぷり作っていました。
念入りにすり潰した離乳食は、食べられないまま捨てることも多々あって精神的には応えましたが
「この子は早く噛みごたえのあるものが食べたかっただけなんだな!」
と考えると、スッと心が落ち着きました。子供によって、食事の好みは様々ですね。もちろん、手づかみ食べだってうまく進んだ訳ではありませんがちょっとずつでも口にできるようになって本当に嬉しかったです。
そして、実はこの後娘は2歳まで母乳を飲んで自然卒乳しました。でも長く母乳を飲んでいるからといって食事にもなんら影響はなく、ぴったりと触れ合える時間を多く取ってあげられたことは今でも私の中で素敵な思い出です。
離乳食を嫌がって泣く赤ちゃんとの向き合い方
離乳食を食べる時に嫌がって反り返る赤ちゃんっていますよね。
椅子に座らせたら嫌がって大泣き…なんてことしょっちゅうですよね。最初はうまくなだめられても、だんだんこちらもイライラしてくると食事が全然楽しくなくなってしまいます。外出先でもこんなことよくありますよね。
赤ちゃんのうちはマナーも何も知らないし関係ないので、まずは食事の時間って楽しいんだ!という気持ちになってもらえるようにしてみましょう!もちろん、これはお母さんもお父さんも笑顔でいなければなりませんよね。
椅子に座らせた途端泣くのなら抱っこして上げてください。最初は甘えさせても構わないのです、食事を「不快」な感情にしないようにしましょう。抱っこしながらご飯を食べるのってすごく大変だけど、最初はやっぱり我慢するしかないです。
熱いものはもちろん危ないので気をつけましょう!まだ母乳やミルクしか知らなかった赤ちゃんにとって、口の中に入れる食べ物は異物です。お母さんやお父さんが口にしているのを見ることで「信頼してる人が口に入れるのだから大丈夫なんだ。」という認識が生まれます。
そのうち少しでも椅子に座れるようになったら、スプーンを持たせてみたり空のお椀を置いてみたりして食器に触れさせてみましょう。
最初は遊んでも大丈夫です。赤ちゃんにとってスプーンは口に入れて噛むものだし振り回すものだし、お椀はテーブルにぶつけて音を出してみたくなるアイテムなのです。そのうち慣れてきたらちょっとずつ離乳食も与えてみます。
もちろん嫌がったらそこでやめていいのです。
大切なのは怒らないこと。
これ以上は顔がイライラしちゃうな、気持ちが険しくなっちゃうなと思ったら無理してあげることはありません。お母さんが怖い顔してあげてくるご飯は赤ちゃんだって美味しいとは思えません。
ゆっくりでいいのです。
初めからうまく食べられる赤ちゃんなんて誰一人いません。大切なのは食事って楽しいものなんだ、と思えるような環境を作ってあげることです!そのうち味を知り、美味しいって楽しいなと思ってもらえたら、嬉しいですよね!
離乳食は赤ちゃんが食べ物と触れ合う第一歩
栄養をとらせなきゃ!
と考えるよりも
この味を知ってくれたら嬉しいな、食事を楽しんで食べてほしいな!と、もっと気楽に考えてみましょう!この先離乳食を食べ続けるわけではないのです。普通に炊いたお米を食べる時間の方がうんと長いのです。
おかゆを食べなくたって、大したことはないのです。もし今悩んでいるお母さんがいるなら安心してほしいです。少し深呼吸して、考えすぎることをやめましょう。
お母さんが笑顔でいることが、赤ちゃんの何よりの幸せです!