雑記

羽子板は毎年飾る?買う人が知っておくべき羽子板を贈る意味とは?

羽子板は、女の子が生まれて初めてのお正月(初正月)にお祝いのために贈られるものです。邪気や悪いものを跳ね(羽根)返すという意味合いがあり、厄除けや魔除けの品として子供の健康を願うものです。

平安時代や室町時代には宮中の遊具でしたが、江戸後期から歌舞伎役者の姿を華やかに飾り、庶民からも人気を集めるようになりました。

今回は見た事はあるけれどあまり知られていない羽子板について詳しくまとめてみました。贈る方も贈られる方も、改めて羽子板について知ってみてはいかがでしょうか。

羽子板に込められた意味とは?

羽子板と聞いて羽根つきを最初に思い出す方もいらっしゃると思います。羽子板には先にも書いたように厄除けや魔除けの意味があるのですが、板だけではなく打つ羽根の形にもきちんと意味があります。

蚊がトンボを恐れることから羽根つきの羽根はトンボに見立てられており、子供が蚊に刺されないようにという願いも込められてきました。昔の人も蚊が病気の媒介をすることを経験から知っていたのかもしれませんね。

そして羽根の黒い玉は「むくろじ」と言います。漢字では「無患子」と書き、子供が病気にかからないようにという無病息災の意味も込められているのです。それを打ち返すことで病気を跳ね返すこととかけられており、縁起のよい遊びとして日本のお正月の風物詩となっておりました。

ちなみに羽根つきで羽根を落とした方が顔を墨で塗るのは、無病息災の願いが途切れても鬼が嫌う黒色を塗って身を守るという意味合いからだそうです。かわいい赤ちゃんが病気にかかることなくすくすくと健康に育つことを願うのは、昔も今ももちろん変わらないことですね

☆羽子板は誰が贈るの?贈る時期はいつがいい?

羽子板は一般的には赤ちゃんの祖父母さんが贈ることが多いのだそうです。こちらの項では贈る側が知っておきたいことをまとめてみました。可愛いお孫さんに羽子板を贈るおじいちゃんおばあちゃんのお役に立てたら嬉しいです。

まず、贈る時期として正しいのは初めて迎える歳の暮れです。それにも理由があり、12月から1月が十二支でいう「丑」と「寅」という「鬼門」にあたるからです。「鬼門」とは風水で何もするにも避けなければならない方角や場所、事柄のことを言います。

鬼門の時期に贈ることで、成人するまで鬼門から子供を守ることができると信じられています。そして気になるのは二女、三女が生まれたときはどうするのかですが、節句の品はひとりにつき一飾りが基本です

厄除けのお守りでもありますので、妹が生まれた際も兼用ではなくひとりひとりにお贈りしてあげてください

いただいた羽子板、毎年飾ってもいいの?

初めてのお正月にいただいた羽子板は次の年からもぜひ飾りましょう。飾る時期として12月中旬から遅くとも年内中には飾り、お正月飾りと同じ松の内の間まで飾っておくか、114日から16日(小正月)をすぎたらしまうのが一般的です

飾り始める日にちとしては、1229日はにじゅうく(二重苦)となるのでふさわしくありません。1231日も一夜飾りになりますので、大みそかに飾り始めるのも避けましょう。ここで少し一夜飾りについて触れたいと思います。

新年の年神様は1231日の早朝にいらっしゃるといわれているので一夜飾りだと年神様がいらっしゃるタイミングに間に合っていないことになります

年神様を迎えるまでに準備が整っていないと年神様も「この家は神様が必要ないのかな」と思ってしまい一年間その家がご加護を受けられななってしまいます。なので一夜飾りはよくないとされているのです。

羽子板だけではなく正月飾りも1229は避け、1231までに出すようにしましょう。 羽子板を飾る場所としては格式高い床の間に飾るのが良いとされていましたが、厄除けの意味とお正月にご挨拶に来てくださった方にお披露目できる意味で玄関に飾る家庭も多くなっています。

お正月のご挨拶はお部屋まで上がらず玄関先で済ませるお客様もいらっしゃいますので、そんな方にも見ていただける玄関先はお正月を感じていただけてとてもいいですよね。小正月にしまうものであった羽子板ですが、近年では一年中魔除けとして飾られたままの家庭も多くなっています。

家族が集まるリビングに飾るのも空間が明るく華やかになっていいかもしれません。桃の節句の時期にはひな人形の隣に脇飾りとして飾るのも良いですね。おうちに飾るだけでなく七五三の際の記念写真で羽子板をもって撮影される方も増えてきているそうです。

実際に手に取ってみることや節目の行事に使うことで贈られた方にも喜んでいただけますし、ずっと写真にも残りますから一生の記念にもなりますね。飾ったままにせず毎年しまいたいご家庭は、なるべく乾燥した晴れた日にしまい、防虫剤はすくなめにし湿気の少ない場所を選びましょう。

☆羽子板は何歳まで飾るもの?

羽子板は子供の厄払いが込められているので、昔の元服の時期でもある数え年の15歳まで飾るのが一般的なようです。しかし近年の成人は20歳ですので成人するまで飾る方もいらっしゃいますし、早いと七五三が終わるまでのご家庭もあるようです。

飾り終えた羽子板は、神社にお納めするか、小正月に神社で行われるどんど焼きやお焚きあげで供養して頂くとよいでしょう。

縁起物を焚きあげるどんど焼きでふるまわれるお餅にはその1年間の無病息災の意味が込められていますので、子供さんと一緒に供養に行きご自身の羽子板を焚きあげた後にお餅をいただくのも良いですね。

まとめ

華やかな羽子板には昔から親や祖父母から赤ちゃんへのたっぷりの愛情が込められていることが分かりました。

形やいわれのひとつひとつに意味があるのもとても素敵ですね。

日本ならではのそんな素敵な風習を絶やさないためにも、お子様が大きくなったら羽子板の前でどんな願いが込められたものなのかご家族でお話してみるのもいいかもしれませんね

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