子供の名前に当て字やキャラクターの名前をつけ、一時期話題になったキラキラネーム。
キラキラネームという言葉が浸透してからは、意識して名付けないように気をつけて命名する親も増えました。
しかし、「どうしてこんな名前つけてしまったんだろう」と後悔する親が多いのも事実です。キラキラネームを考えた時はとても乗り気だったのに、出生届を出してから、子供が大きくなってから、後悔している方も多いのではないでしょうか?
一度つけた名前は改名することができます。しかし、とても面倒な手続きを取らなければなりません。どのような手続きをとるのでしょうか?これから紹介します。
キラキラネームにを後悔する親が増加中?
「幼稚園の時までは可愛い名前だと思っていたけど、小学校の宿題で子供の名前の由来を調べるそうでとても後悔しています。」
そう後悔する親が増えています。
キラキラネームと言っても、もちろん名前をつけた時は意味を持ってつけましたよね。どんなに意味があっても、こんな名前をつけてごめんねと思う親が増えています。
小学校で自分の名前を調べる授業があった方も多いのではないでしょうか?
自分の名前にどんな意味が込められているのか、両親がどんな気持ちで命名してくれたのか、子供にとっても楽しい宿題です。
しかし、キラキラネームをつけた親にとっては一大事です。
「光宙」(ピカチュウ)と名付けられた子供は「僕の名前の由来は、お母さんが好きなアニメのキャラクターです。」と答えなければなりません。
キャラクターに本当に強い思いが込められていて、とても素敵な意味があるなら胸を張るべきですが、ただ「そのアニメが好きだったから」と言う理由でつけられているのなら、親の罪悪感は拭えませんよね。
他のクラスメイトは「元気に健康に育って欲しい」とか「優しく大らかな人間になって欲しい」という意味の中で、一人だけ「アニメのキャラクターです」という理由だとやはり恥ずかしくなってしまいます。
そのため、キラキラネームなんてつけるんじゃなかったと後悔する親が増えているんです。
そもそも、人が読めないような名前やふさわしくない読み方は将来の子供のことを案ずれば最初から選ぶべきではありません。
キラキラネームを改名する方法はある?
一度つけてしまったキラキラネームですが、きちんと手続きを踏めば改名することができます。
しかし、生まれてからこれまで過ごしてきた大切な名前ですからそう簡単に変えることはできません。ただ、読み方を変えるだけなら市役所や役場で読み方変更の手続きをとれば変えることができます。
例えば愛(ラブ)ちゃんが愛(あい)ちゃんになることは可能です。それでは、読み仮名だけではなく戸籍記載の名前自体を変える改名方法を紹介します。
しっかりした改名理由を明確にしておく
例ですが、「近隣に同姓同名の人がいて生活に支障が生じている」「珍しすぎて読めないわかりにくい書きづらいなど一般常識では考えられない名前」「名前のせいでいじめや差別を受けるなどの精神的苦痛を与えられている」「出生届が間違っていた」などです。
上記の改名理由を持って家庭裁判所に申し立てする
改名理由がふさわしくないと、改名できないパターンもあります。
家庭裁判所のホームページに、改名を申し立てる申立書があるので印刷しましょう。「名の変更許可申立書」というものです。
添付書類を用意しよう
この添付書類が少し手間のかかることで「申立人の戸籍謄本」と「変更理由の証拠資料」が必要です。
変更理由の証拠資料とは、変更したい改名理由を証明する証拠となる資料です。キラキラネームの場合は「わかりにくい、書きづらい、読みにくい」理由や「いじめられている証拠」などを提出する必要があります。
そう簡単に変えることができないという理由はこの段階ですね。
申し立てすると、面談がある
改名の申し立てをしてから、面談の呼び出しを受けます。改名に至った経緯などを話し、その場で改名が許可されることもあります。ここまでで大体2週間ほどかかります。
申し立てが許可されたら役所で名前を変更しよう
面談も終え、申し立てが通ったら晴れて改名ができるようになりました。
役所へ行き、戸籍名を書き換える手続きをとりましょう。これで晴れてキラキラネームとはおさらばです。
プライバシーや悪用される危険性を踏まえて少し面倒な手間を踏むようになっている改名手続きですが、本来なら大切な名前をそう簡単に改名することは望ましくありません。
しかし最近では、親からつけられたキラキラネームを子供自身が改名するケースも増えているんです。それは、親がつけたキラキラネームのせいで嫌な思いをたくさんしてきたから。
良かれと思ってつけた名前が、知らず知らずのうちに子供を傷つけているのです。それなら小さいうちに改名してしまうか、そのそもつけないようにしなければなりません。
キラキラネームをつける際子供の将来も考えよう
子供の名前はいっときの気の迷いでつけてしまうものではありません。
しっかり子供の将来を見据え、子供を思った意味のある名前をつけなければならないのです。
どんなに意味があっても、人が読みにくい漢字やありえない当て字は子供の将来を考えると「つけよう」とは思わないはずです。例えば「天使」と書いて「エンジェル」ちゃんと呼ばれる子がいたとして、将来子供は堂々と自己紹介できるでしょうか?
友達からも笑われるだけでなく、いじめの危険性や就活への影響まであるんです。子供の将来さえ左右しかねません。
名前は子供が死ぬまで背負っていくもので、親のエゴやわがままを押しつけるものではありません。
せっかく名付けた名前を、将来改名することになるくらいなら最初からそんな名前つけてはいけないのです。
子供自身が改名したい、と思うような名前はつけてはいけません。
読み方や漢字は人それぞれ、想いがあってつける名前ですがきちんと将来も見据えた名付けをしましょうね。