飼っている猫がトイレで排泄しなくなった時のショックはたまりませんよね。しかも、ベッドや毛布などにされると、本当に大変です。腹が立ってしまい、ついつい猫を怒ってしまいますが、実はそれは逆効果なのです。
そこで、猫がトイレで排泄しなくなった理由と対策をまとめてみました。猫を怒る前にこれを読んで参考にしてください。
猫の排泄の習性を知ろう!
猫がトイレで排泄しなくなった理由と対策を考える前に猫の排泄の習性を知りましょう。猫好きのあなたにとって、知っておいて損はありませんよ。
- 猫のトイレの回数 :普通、猫はうんちを1日1回か2回、おしっこなら1日4回位します。もちろん、猫の種類によっても多少違いますが。1日おしっこやうんちをしない場合は、病気の可能性もありますので、トイレの回数確認は気をつけてください。
- 猫のトイレの場所:猫は排泄を同じ場所にする習性があります。ですので、トイレの場所を移動させないようにしたほうがいいです。
- 猫のトイレの砂:猫は自分の匂いがついた場所(砂)で排泄する習性があります。新しい砂であったり、砂を入れ替えたりしたときには、匂いを残しておくようにする必要があります。
- 猫がトイレをするタイミング:猫も目が覚めた時や、食事の後にトイレをすることが多いです。でも、人間ほど規則正しくはないですが。トイレの前には落ち着きがなくウロウロと動き回ることが多いので、その時には注意してあげてください。
- 猫の気持ち:猫にも気持ち、感情がありますよね。トイレで粗相しても怒らないであげてください。きちんとトイレすれば褒めてあげてください。猫もこちらの気持ちがわかっているのです。
猫がトイレで排泄しなくなった理由は?
では、猫がトイレで排泄しなくなった理由はどんなことが考えられるのでしょうか。先に書いた猫の排泄の特徴を知っておけば、理由は大体わかりますよね。
それをもとに理由を3つまとめてみました。
- 猫がトイレを気に入らないから
先ほど書いたように猫には排泄に関していくつも習性があります。
まずは、トイレの場所を固定しないとか、場所を変えたりしたら粗相する可能性が増えます。トイレの場所が変われば、猫が戸惑ってしまいます。また、トイレの場所も注意が必要で、猫が落ち着いてトイレできる場所にする必要があります。
猫のトイレの砂を新しくしたり、変えたりした時に粗相することがあります。猫は自分の匂いがついたところで排泄するマーキングと言う習性があります。ですので、トイレの砂を全部入れ替えたりすると、粗相する可能性が増えます。
また、猫は自分の気にいっているものに、自分の匂いをつけたいので、その気に入ってるものにトイレをすることがあります。猫が好きなものにトイレをしたら、この可能性が高くなります
一方で、猫はきれい好きです。トイレが必要以上に汚れていたら、そこでするのを嫌がり粗相する可能性が増えます。
- 病気の可能性
猫がトイレでしなくなった場合、病気の可能性が考えられます。猫は基本的に、トイレの砂場で排泄します。それをしなくなった場合には病気や老化の疑いがあります。
猫をよく見てあげてトイレを我慢していないか、おしっこやうんちの色や匂いに変化はないか、トイレをするときに異常がないかなど確認してください。
また、猫も老化をすると、粗相をしやすくなってしまいます。7歳を超えた位からは、老化の原因が考えられます。
- 猫がストレスを感じているから
猫も当然ストレスを感じ、それによりトイレで排泄しなくなることがあります。部屋の模様替えや環境の変化で感じることもあり、今まで使っていたトイレと変えたりすると粗相をしてしまうことがあります。
また、飼い主に構ってもらうことが減って寂しく感じたり、遊んだり、走ったりすることができなくなってもストレスを感じます。もちろん、叱りすぎてもストレスが感じます。そしてそのストレスが粗相の原因になってしまうことがあります。
猫がトイレで排泄しなくなった時の対策は
猫がトイレで排泄しなくなったときの対策はどうしたら良いのでしょうか。
先に書いた理由でトイレでしなくなったことが考えられますので、原因を考えてください。猫がトイレで排泄しなくなった場合、まず、排泄してしまったもの、場所の対策が必要です。
猫は自分の好きな物に排泄したり、自分の匂いのついたものに排泄する習性があります。ですから、トイレ以外で排泄したものはしまったり、匂いを徹底的に無くしておく必要があります。そうしないと、またそこにしてしまいますよ。
トイレが気に入らないのも大きな理由の1つです。
トイレの場所を変えたのなら元の場所に戻す、または落ち着いてできる場所にする
トイレが汚れていないか確認し、汚れていたのであればきれいにする、
トイレの容器や砂を変えた場合は、匂いを残しておくようにする、
などの対策をしましょう。猫はきれい好きなんです。
また、病気の恐れもあります。トイレを我慢していないか、おしっこやうんちの色と匂いの変化はないか、トイレの時に異常がないか確認しましょう。何か異常があればお医者さんに相談する必要があります。
老化も原因の1つです。7歳位になって、粗相する場合は、老化の可能性を考えてください。猫も老化すると、歩くのが億劫になったり(歩きにくくなったり)、認知症にもなります。
このような場合は、寝起きや食事の後にトイレに連れて行ってあげましょう。ご飯の場所や普段いる場所の近くにトイレを置くことや、トイレの柵を低くすることなどの対策も必要かもしれません。
そしてストレスによる原因も考えられます。最近、かまってやれなかったり、住環境が変わったりした場合は、粗相の原因と考えられます。
猫と一緒の時間を増やしたり、猫が自由に動ける場所を増やしてあげたり、トイレの場所や環境に気をつけてあげましょう。
最後に、気をつけることとして、
猫がトイレの粗相をしても、しからないようにしましょう。
猫は叱られていることがわかります。しかし、トイレをすること自体が悪いことと思ってしまう恐れがあり、我慢しすぎて泌尿器系の病気になる恐れがあります。またトイレを隠れた場所でしてしまうようになったりします。
なお、隠れた場所でトイレをした場合でも、消臭スプレーなどで臭いはしっかりととっておきましょう。
まとめ
猫がトイレで排泄をしなくなった場合の理由と対策をまとめてみました。
理由は、猫がトイレを気に入らないこと、病気や老化、ストレスなどが考えられます。
猫の習性を知った上で理由を考え対策をしましょう。
そして、猫が粗相しても、叱らないようにしてあげて下さい。
何より、猫に愛情もって接してあげるとともに、猫の毎日の暮らしに注意をしてあげて下さい。