お稚児さんは、小さい子供がしているというイメージを持っている方は多いでしょう。しかし、お稚児さんの対象年齢が小さい子供のため、大人はそこまで詳しくお稚児さんの事を知りません。
実際に、私も子供がいるのですが、子供たちがお稚児さんをするまで、知らないことが多かったのです。お稚児さんをするきっかけになったのも、祖母が教えてくれて「衣装が可愛いから子供に着せたい」という軽い気持ちでした。
今、このサイトを見ている方たちも、私のような考えの方が多いのではないでしょうか?子供が経験することは、親もしっかりと把握しておいたほうがいいですよ。今回は私が経験したことや調べたことを皆さんにお伝えします。
お子さんが3歳以上になると、いろんなことに対して疑問を持ち、親に質問してくるはず。そんな時に、困らないようにお稚児さんの知識を増やしておきましょう。
☆お稚児さんをする年齢
お稚児さんの年齢に決まりがあることは知っていますか?よくよく考えてみると、中学生のような大きなお子さんがお稚児さんをしているのは見たことがありません。
ただ、お稚児さん=〇歳と決まっているわけではなさそうです。大体は赤ちゃんから小学校高学年くらいのお子さんが多いと言われています。
しかし、神社やお寺によって、募集しているお子さんの年齢が違うので、募集要項をしっかりと確認するようにして下さい。
もう1つ、お稚児さんをする年齢で気を付けて欲しいのは「長時間歩けるか?」「衣装を嫌がったりしないか?」というところです。お稚児さんは衣装をきて、長時間歩くことになります。
まだまだ、歩けないお子さんであればベビーカーに乗せて歩いたり、抱っこして歩くことも可能です。しかし、月齢によってはベビーカーを嫌がったり、自分で動きたくて抱っこを嫌がることもあります。
また、同じように衣装を嫌がるお子さんもいて、特に、頭につける物を嫌がる子が多いです。歩くことを嫌がったり、衣装を嫌がったりするのであれば、やめておいた方がいいかもしれません。
親としては、お稚児さんをして欲しいところです。しかし、短い時間で終わるものではないので、お稚児さんをしている時間を苦痛に感じてしまうかもしれない…。そうなってしまっては可哀想です。
お稚児さんをする時の年齢は、募集要項の年齢に当てはまって、衣装や歩くことを考えて、子供が嫌がらない場合は応募するようにしましょう。
☆お稚児さんを行う回数とは?
そもそもお稚児さんというのは、子供の無病息災を祈る儀式と言われています。しかし、お稚児さんの回数というのは正式に決まっているわけではありません。
ただ、言い伝えとして3回出ると幸せに暮らすことが出来ると聞くことは多いですね。実際に私も小さい頃に3回お稚児さんをしています。また、私の友人も3回している友人が多いです。ということは、ほとんどの方がこの言い伝えを信じていたということになりますね。
回数に決まりがないということは、1回で十分という考え方も出来「どうしても3回しなければいけない」ということではなさそうです。ただ、地域によって考え方が違うこともあるので、地域の方に聞いてみることが1番いいかもしれません。
ここで気になるのが「3回以上はやらない方がいい?」ということです。しかし、正式な回数が決まっていないので、何回行っても問題はありません。
考え方によっては、お稚児さんをすることで無病息災を祈ることが出来るので、タイミングが合えば参加できるだけ参加した方がいいと言うかたもいるでしょう。
個人的には1回で十分な気がします。最終的には家族や地域の方に聞いて決めるようにしたほうがいいかもしれません。
☆お稚児さんはお金がかかるの?
基本的に、お稚児さんはお金がかかりますが、全国一律になっているわけではありません。ただ、大体の相場は5千円~1万程度と言われています。
お稚児さんをする時は、神社やお寺によって違うので、募集要項をしっかり確認するようにして下さい。他にも、お金に関してのポイントをご紹介します。
・化粧代や衣装代は含まれている?
ほとんどは料金の中に衣装代や化粧台を含まれている事が多いが、含まれていないと当日支払ったりする可能性もあるので、事前に全部でどのくらいかかるのか確認しておく必要があります。
ただ、お子さんによっては、肌が弱いとお化粧をした時に、肌が荒れてしまう可能性もあるので、肌が弱い場合は伝えるようにしてください。もし、化粧をしない選択をしたとしても、その分、料金が安くなったりすることはないので、覚えておきましょう。
・お金の払い方
お金を支払うのは申し込みの時だったり、当日だったりと稚児行列を行う場所によって違います。そのため、申し込みをする際には、一応払うことができるように準備しておきましょう。
お金を出す時には、直接現金を出すことがない様に包んで置くようにして下さい。もちろん、中身はピッタリの金額にすることが大切ですよ。また、包んだ時にはお子さんの名前を書くようにして下さい。
というのも、お稚児として参加するのはお子さんですからね。表書きは「稚児奉仕」や「冥加金」と書くのが一般的なようなので、分からない場合は、この2つのどちらかを書くようにしましょう。
☆まとめ
お稚児さんは毎年行うものでもなく、タイミングがあるので、お稚児さんの張り紙などを見たら、すぐに応募することをおすすめします。定期的に行っているものではないからこそ、みんながお稚児さんをしたくて、お寺や神社を探している可能性があるのです。
ただ、一年を通して稚児行列が多いのは4月です。4月には「花まつり」という仏教の行事があることが理由だと言われています。また、それ以外には、寺院を建て替えなど大きな行事の時に行うことが多いです。
お子さんの成長をみて、そろそろお稚児さんをしたいと考えているのであれば、張り紙などを見つけたら、すぐに申し込みをするようにして下さい。お稚児さんは人数制限があるところが多いでの、あまりにもギリギリの申し込みだと、出来ない可能性もあるからです。
お稚児さんの年齢や回数・お金など気になることがたくさんありますが、どれもはっきりとした決まりがなかったことがわかります。
ということは、地域性やお寺に確認することが最も大切です。お稚児さんの申し込みをする時は、事前に調べることを怠らないでくださいね。