ザリガニは地方に行かないと捕獲できないと思い込んでいませんか!?
ここでいうザリガニは、一般的に知られているアメリカザリガニを意味します。
実は、ザリガニは環境の変化にも対応することが可能なので、川が少しくらい汚れていても大丈夫!
ですから、山里の清流のようなキレイな水源をイメージする必要はまったくありません。
都市化が進んだ東京であっても、生きたザリガニを自分の手で捕まえることは夢ではないんです。
しかも、なんとザリガニを釣りやペットボトルの仕掛けで捕まえることができます。
そこで今回は、ザリガニ釣りを東京でできるスポットや時期、釣りや仕掛けの作り方、飼育方法についてもご紹介!
ザリガニ釣りを東京で!
まさか、東京でザリガニ釣りができるなんてと不審に思っている人もいるかもしれません。東京にも自然環境豊かな場所や暮らしやすい環境づくりに取り組んでいるところがあります。
その中からいくつか代表して例を挙げましょう。
ザリガニ釣りが東京できる場所は?
まず、TBSドラマ「金八先生」のオープニングで有名な荒川の土手。
東京都と埼玉県の境を縫うようにして流れており、河川敷は整備がされています。
この付近に見られる農業用の水路は、ザリガニにとっては暮らしやすい場所です。
次に、赤塚公園敷地内にある、「赤塚溜池公園」がオススメ。
所在は板橋区赤塚で、都営三田線西高島平駅で降りて徒歩で15分ほどのところ。
公園の中心にある溜池は多くの釣り客でにぎわいを見せており、幅広い年代の人々が同じ時を共有できる憩いの場。
ザリガニ釣りが楽しめるのは、それよりも浅瀬の小さな池!
続いて都内でも珍しい湧き水による池が設けられている、「見次(みつぎ)公園」。
板橋区前野町にあり、都営三田線志村坂上駅より歩いて5分!
公園のほとんどが池を占めており、ザリガニ以外にも、カニ、オタマジャクシ、ワカサギなど多くの生き物がいます。
最後は、北区赤羽西にある「赤羽自然観察公園」です。
人工的にかつての自然環境を復元した場所があり、そこに池が造られています。
都営三田線本蓮沼駅から歩いて13分のところ。
ザリガニ釣りが東京でできる時期は?時間帯は?
ザリガニ釣りに適した時期は、桜の時期から紅葉が色付くまで、と覚えておきましょう。
これには水温が関係しており、ザリガニが活動できる温度は10℃~30℃と広いです。
水温が10℃を下回るようになると、行動が鈍くなり、巣穴にこもりがちになってしまいます。
国土交通省の水文水質データベースに、都内にあるいくつかの水系を打ち込んでみました。
すると、4月~11月にかけて水温が10℃を切ることはないのです。
もちろん、地域によって差はあると思いますが、一応の目安にはなります。
ザリガニ釣りにオススメの時間帯は、日暮れ時。
また、雨上がりなど川が濁った状態であれば昼間でも大丈夫です。
ザリガニは夜行性に近く、昼間は巣穴でじっとしているか、泥の中に隠れていることが多いためです。
ザリガニ釣りの方法は?ペットボトルの仕掛けは?
釣りという言葉に身構えてしまうかもしれませんが、針を使わないので子どもさんでも安心です。
ポイントさえ押さえれば、とても簡単にザリガニ釣りを成功させることができます。
ペットボトルの仕掛けは、親子で作れば夏休みのいい思い出となるかもしれませんね!
ザリガニ釣りの準備!エサは?
誰でも手軽に扱いやすものとして、スルメやニボシなどがオススメです。
準備するものは、タコ糸と、現地で調達できる、重石と長さ1mくらいの木の枝。
それが難しい場合は、ザリガニ釣り専用の道具が一式にして売られているものを利用しましょう。
木の枝の先端にタコ糸を巻き付け、1mほどの長さで切り落とし、糸の下にスルメを結び付けます。
スルメを結び付けたところから30㎝ほど上部に重石となる石を固定して完成です。
ザリガニ釣りセットを使う場合は、クリップでエサを固定するようになっているので、そこにスルメを挟みます。
投げ入れる際のポイントですが、水草などが生えていて茂みのあるところを狙うようにしましょう。
また、川の流れの速いところよりも遅いところにいることが多いです。
ペットボトルでできる仕掛けは?
生息場所に仕掛けをセットする前の準備が大切です。
1.5Lの空のペットボトル、できれば底が四角いものを使ってください。
ペットボトルの上部、全体の3分の1くらいをカッターやはさみで切断します。
切断したら、注ぎ口を通常とは逆向きにして残りの3分の2と重ね合わせましょう。
重ね合わせた部分は耐水性のあるテープでしっかりと固定してください。
ペットボトルの側面と底にキリを使って穴を開けます。
できた罠の上部に穴を開け、引き上げやすいように1.5mくらいのヒモをつけておきましょう。
用水路や水草の茂っている場所を選び、エサのスルメと小石を底に入れて、仕掛けの設置は完了です。
1日経過した後で、仕掛けを引き上げます。
ザリガニ釣りの後
あくまでも捕ること自体を楽しむのであれば、元の場所へリリースしてもらっても構いません。
でもせっかくなら、ご自宅でザリガニを飼ってみてはいかがでしょう。
そこでザリガニを飼育する際に必要なポイントを次に紹介します。
ザリガニを飼うのに必要なもの
最低でも次の5つ、水槽、底砂、水草、隠れ家、石や流木は必要です。
1匹を飼うのであれば30㎝ほどの水槽で、脱走防止のためフタが付いたものを準備します。
水槽に入れる水は捕獲した場所の水とカルキ抜きした水道水を混ぜて使いましょう。
底砂は、敷いておくだけで水質をキレイにしてくれる大磯砂かろ過ジャリがオススメです。
水草は、ペットショップで売られているものや捕まえた場所に生えているものを利用することもできます。
臆病なため昼間は身を隠す場所が必要なので、塩化ビニルパイプ、割れた植木鉢などを入れましょう。
酸素の供給を促しやすくするための足場として、石や流木などを用意してください。
ザリガニのケアについて
水の汚れ具合を見ながら、週に2回~3回の換水を行いましょう。
一気にすべての水を換えるのではなく、全体の70%を捨て、残りの30%はそのまま使います。
しっかりと水の管理をしておかないと、苔がザリガニの体に付着してしまうことも!
数ヶ月に1度は、底砂の掃除も行うようにしてください。
水槽の水を別の容器に入れて、アメリカザリガニを移し替えるようにしましょう。
作業中にハサミに挟まれてしまったら、無理に引っ張ろうとしてはダメです。
挟まれたまま下へ向けると、自身の重みに耐えかねてパッと放します。
まとめ
あまり知られてはいませんが、東京都内においてもザリガニ釣りを楽しめるスポットは存在します。
釣りなのに針を使わないので子どもから大人まで安心して楽しむことが可能です。
夏休みの自由研究などにオススメなのはペットボトルを活用した仕掛けを親子で作ること!
外が暑いと、ついクーラーの効いた部屋にこもりがちですが、今年の夏はアクティヴに。
捕獲だけではなく、ぜひともザリガニの飼育にもチャレンジしてみてくださいね。