妊娠中には悩みが尽きないものです。その中の一つとして「逆子」があげられます。妊娠中の検診で逆子だと言われたことのある方は多いはず。それは分かっていたとしても、いざ、自分が検診で逆子だと言われると、不安になったり、悩んだり…。いろんな感情が出てくることでしょう。
そして、考えすぎてイライラしてしまうことも多いです。イライラすることは、妊婦さん自身にストレスが溜まってしまったり、周りにあたってしまう可能性も高くなります。そうなると、妊娠中の環境が穏やかではない状態になってしまう…。
それでは、せっかくの妊娠中を楽しむことができません。妊娠中は胎動を感じたり、赤ちゃんを誰よりも身近に感じられる素敵な時間です。逆子だからと言って、イライラして過ごすのではなく、赤ちゃんが成長する毎日を一緒に楽しみ、幸せに感じられるといいですね。
そこで、今回は逆子だと言われた、妊婦さんに逆子について詳しく説明していきます。妊娠の週数によって逆子が治る確率が変わったり、逆子を直す方法だったり…。ぜひ、参考にしてみて下さい。
☆逆子が治る確率
逆子が治る確率というのは、妊娠の数週によって変わってきます。というのも、赤ちゃんが成長するにあたって、段々とお腹の中で動きにくくなるからです。では、具体的にどのくらいの確率で逆子が戻るのでしょうか?
・妊娠20週前後→約7割
この時期は、赤ちゃんもまだまだ小さいので、お腹の中で泳いでいるようなイメージをしてみて下さい。そうすると、ちょっとした振動や赤ちゃんの動きで向きが変わりますよね。なので、この時期の検診で逆子だと診断される方は多いです。
・妊娠27週前後→約3割
妊娠20週前後に比べて、大きく治る確率が低くなっています。段々と赤ちゃんが大きくなっている事が理由です。このくらいになってくると、逆子を直す方法を試す方が多くなると言われています。
・妊娠31週前後→約1割
出産に近づいていることから、逆子の治る確率がとても低くなっています。それでも、治らないわけではないので、どうしても自然分娩をしたい方はいろんな方法を試してみて下さい。
・妊娠35週前後→1割以下
この時期に帝王切開をすすめられたり、帝王切開をいつにするかの相談をすることになるはずです。ただ、ここでの判断がすべてではありません。帝王切開当日のエコー検査で逆子が治っていて、結果、自然分娩で出産したという方も多くいます。
最終的に逆子で産まれるのは0.3割程だと言われています。なので、逆子だと言われたとしても、悩んだりイライラするのではなく、落ちついて赤ちゃんの様子を見守ってあげましょう。
☆逆子を直す方法
逆子を直す方法というよりも、治るかもしれない方法です。というのも、逆子は何もやらなくても治る人もいれば、何をしても治らない人もいることが理由になります。そもそも、逆子の原因がしっかりと証明されていないことも理由の1つです。
逆子はもしかしたら、赤ちゃんの意志なのかもしれません。逆子に対して深く考えすぎてしまうと、治らなかった時に辛い思いをしてしまうので、「治ったらいいな」くらいの気持ちで試してみましょう。
・逆子体操
逆子体操は逆子を直す方法として、最も認識度が高いものです。逆子体操というのは、産婦人科によって違います。インターネットで逆子体操の仕方が載っていますが、逆子体操する前に、検診で逆子体操をしてもいいのか確認して下さい。
というのも、切迫早産だったり、ママの体調によって、逆子体操をしない方がいい時もあるからです。ママの体調を1番理解している、先生の意見を聞くようにしましょう。
・お灸
お灸をする時に気を付けて欲しいのは、自己流でしないことです。体中にあるツボの中には、妊娠中に刺激しない方がいいツボもあると言われています。なので、お灸の専門店などのプロの方にお願いするようにしましょう。
・寝る体勢を工夫する
逆子の赤ちゃんがどちらを向いているかによりますが、寝る体勢を工夫することで、赤ちゃんが回りやすい環境を作ることができます。実際に、私も逆子だと言われた際、検診に行くたびに、寝る体勢を聞いていました。検診でエコーを見ている際に、医師に左右どちらを向いて寝た方がいいのか聞いてみて下さい。
・外回転術
この方法は、医師や助産師さんが行ってくれる方法です。ただ、この方法は産婦人科によって行っていないところもあります。その理由として、赤ちゃんの体勢を無理に替えることによって、危険が伴うのでないか?という考えの医師がいるからだそうです。
もし、外回転術をする場合は、メリットとデメリットをしっかり聞いて判断しましょう。
・赤ちゃんに話しかける
この方法は、案外、成功率が高い様な気がします。たまたまかもしれませんが、話しかけることによって逆子が治ったという体験談も多いです。時間がある時でもいいので、お腹をなでながら話しかけてみて下さい。
逆子が治らなくても落ち込まないで
逆子でなぜ帝王切開になるのか?その理由として大きいのは、日本人の小柄な骨格にあると言われています。小柄なため、逆子の状態で自然分娩をすると、難産になったり、障害が残ってしまったり…。そう考えるととても不安ではないですか?その不安を解消する方法が帝王切開。
逆子で帝王切開になったとしても、それはママと赤ちゃんへの負担を少なくするため。赤ちゃんを最も安心して出産する方法の1つです。出産は自然分娩でも帝王切開でも立派なこと。出産の第一優先はママと赤ちゃんの健康です。
逆子が治らなかったとしても、落ち込まずに、赤ちゃんが無事に生まれる事を願いましょう。
☆まとめ
逆子になった時に、どう直していったらいいのか?帝王切開にするのであれば、気を付ける事や準備するものは何があるのか?これらの判断は妊婦さん一人では難しいところです。
逆子を直したいという気持ちは十分に理解できますが、自己判断でしないようにして下さい。先生に相談をしないで行ってしまうと、危険な事もあります…。実際に私は逆子の時に、逆子体操を禁止されていました。その理由は、切迫早産だったからです。
逆子と言われたときの私は、立ったり座ったりするだけでお腹がすごく貼っていて、絶対安静の状態…。その状態で逆子体操をしたら、赤ちゃんが危険な事は想像つきますよね…。私のように、逆子以外の問題を抱えている事もありますので、逆子に対してどう向き合っていくのか、必ず医師と相談して行うようにしましょう。