休日のテレビ番組はスペシャルだとか特番ばかりだし腰をすえて普段見ないドラマが見たいなと、秀作を探してレンタルしに行ったが最後、海外ドラマにはまりにはまった経験はないでしょうか。
字幕は面倒だし吹き替えも不自然さが気になったらもう終わりなのにどうしてあんなにはまってしまうのでしょうか。その謎に迫ってみました。
海外ドラマ人気の理由
海外ドラマと言っていますが実はアメリカ、韓国に始まり最近では台湾、オーストラリアの作品もレンタル店に並んでいます。
日本でも午前中に突然放送されていたりもします。役者さんは残念ながらあまり知名度がないので知らない方ばかりですが、内容はアメリカ、韓国に引けをとらないものもあります。
そのためかレンタル店ではアメリカ、アジアと分けているのも見受けられます。TSUTAYAです。
韓国ドラマに注目してみます。
大きく歴史ものと現代ものに分けられ、内容は男性の中に女性が男性のフリをして入り込む逆ハーレム型から、記憶喪失、いじめ、下克上もの、サクセスストーリー、復讐などお決まりのものから、特に最近顕著な傾向はタイムスリップ型とありえない設定型です。
人魚だったり匂いが見えたり嘘をつくとしゃっくりが出るといった設定です。誰もが知る「冬のソナタ」から始まる韓流はしりのドラマは昔の日本のドラマのパクリだといわれたりしますが、最新のものからいうと韓国原作で日本でドラマ化という流れもあります。
アメリカものでは昔は一つのストーリーが果てしなく長く続く感じでした。「ツインピークス」「セックスアンドザシティ」等ですね。最近では長い事は変わりませんが「24」当たりからでしょうか、シーズンを重ねる作品がほとんどです。
「24」に特化していうなら、時間帯を4分割等で追うカメラワークというか画面の分け方が斬新でした。
「ER」の様にほぼ1話完結で登場人物の間のストーリーは続いていくという見やすいものもあれば、1シーズンで終わるというものもありますが逆にシーズン2までは人気がなくても続きます。
しかし、3からは本当に人気のあるものしか続いていかない目安になっていたりもします。
その結果いなくなったキャラが復活したりします。逆にこれも「24」での話しですが役者さんたちは明日自分はいなくなる運命かもしれない(作品中で)のでいつもドキドキして撮影に臨んでいたといいます。
復活もあるので本当に次の仕事が入れられないじゃないかといらぬ心配までしてしまいますよね。それはもうかなりムリクリ復活するのです。
ただその後付感がずっと見続けているファンのやみつきの元である事も否めません。復活は人気があるからなので、こちらも望んでしまったりします。
日常的な事がテーマで共感を呼ぶもの、体験してみたいけど中々無い事への憧れが理由で海外ドラマにはまってしまうのですね。日本にもそんなドラマはないことはありませんがここまで出揃ってはいません。
さらに言うなら、アメリカで今や主流の犯罪捜査ものは日本では「科捜研」くらいですしちょっと外れて「遺留捜査」、シーズンを重ねるというのは時代劇と「渡鬼、」それに「相棒」位です。
相棒はとても良い方の例ですが、主人公杉下右京の相棒は結構変わります。それで少し新鮮味がでますが他のドラマは設定、主役こそ変われど主力役者陣があまり代わり映えしないのが(中堅どころが頑張っているので)原因で同じ雰囲気臭がしてしまうのです。
俳優層の厚い海外ドラマの魅力が際立ってしまうわけですよね。
海外ドラマが人気の理由はサスペンスでひっぱるから?
海外ドラマがシーズンを重ねて人気を保ち続けているのには次シーズンへのつなぎの作り方の上手さにあると思われます。
考えてみれば連載のマンガ、もちろん日本のドラマもそうですよね。次回も見たい!続きが気になる!と思わせなければ視聴率も期待できないですものね。
そのためには、ホームドラマ、コメディではそのつなぎは弱く厳しいので適しているのは猜疑心を持たせつつ引っ張るサスペンスといえるのではないでしょうか。想像力をかきたてる効果も生みます。
例えば単純に
1.犯人は誰か考え続ける。
2.謎の解明をし続ける。
これだけで最後まで楽しめたりします。感動はラストの見せ場にやってくればよいわけで、長続きさせる事はほとんど不可能です。
次回予告をまぜたり期待(予想)を裏切ったりそれはもう素晴らしい引力技術です。
日本のサスペンスドラマでもそれは可能ですがどうしてこうも海外ドラマに惹かれるのでしょうか。これは先に書いた共感と憧れ作用がさらに掘り下げられて日常的でないながらも共感し、もしくは共感したいという欲求。
非日常的な世界への憧れを海外のことだからと反射的に他人事で処理する能力に日本人が長けているからです。邦人根性丸出しで海外ドラマに臨んでいるのです。それをあちらの方(海外)で狙っているかどうかはわかりませんが。
海外ドラマが人気なのは完結ものがあまりないから?
ここでいう完結ものとはいわゆる単発ドラマのことです。海外ドラマは見る側を常にひきつけ、期待させ続けていわば中毒性を誘発している作品が多いので完結ものは本当にあまり見かけません。
また、日本では小説で多いですが映画化されてもいます、「イヤミス」と呼ばれる読後、視聴後後味の悪い結論を出さない作品ジャンルが最近流行りのようですが、海外ドラマは心地よく完結してくれます。
むしろ終わらないでほしいくらいの中毒性があります。イヤミス的な終わり方をされると逆に次シーズンへの期待が高まったりします(笑)ここまで盛り上げてひっぱってきた責任は取る!という感じですね。
少しアメリカ系の話によってきてしまいましたが、韓流ドラマにもこの傾向はあります。やはり単発ドラマは少ないですね。違う点をあげるなら役者層がやはり薄いのでレンタル店では役者別に作品が並べられていたりもします。
それと先に書きましたが日本のドラマを一言一句違えず役者だけが違うという完コピドラマがあったり、リメイク版を細かい違いを探しながら表現の違いを同時に見つけたりというコアな楽しみ方を求められているかのような珍しい注目点があります。
いずれにしても長く楽しめる、いつの間にかはまってしまう自信に溢れた作品はそれなりの長さがあってやはり魅力があるということに気付かされます。
まとめ
海外ドラマはリアルタイムにこだわらなければある程度一気見できるので、時間を選ばず好きな時に見たり止めたり、少なくとも続きに一週間待たされることはないですよね(笑)
自分で好きなものを選ぶこともできるし自由度が高い事も気に入っています。
はい立派な中毒者ですね。笑