近年、日本の学生さんたちは、悲しいことに命を絶ってしまう人がどんどん増えています。小学生、中学生、高校生合わせると、この10年で1年間に300人近くの人数が自ら命を絶ってしまうというデーターがあります。
その背景には友達関係や人間関係で悩んでいたり、いじめがあったり、孤立していたりとさまざまです。そして10年前に比べると死にたいという中学生、高校生が増えていて、誰にも相談できずに心の叫びをSNSに投稿している学生さんたちも沢山増えているみたいです。
そんな彼らにとって学校とは、行くことすら怖いという場所になっている深刻な状況となっています。ではそんな学校が怖くて行けない学生さんたちには一体どうすればいいのでしょうか。
友達関係がうまくいかない原因の背景
友達関係や人間関係がうまくいかなくて悩んでいる人が増えたのは、ネット社会になってしまったことがひとつの大きな原因でしょう。ここ近年、若者のネット依存が大きな社会問題になっていますね。
ネット社会になって人と人とが目を見て対話するというコミュニケーションという手段が失われてしまい、街中でも、電車内でもスマートホンとにらめっこしている状況で、何か気味の悪い空間のように見えます。
そして、中学生、高校生の間ではスマートホンでの会話が中心で人間関係が成り立っているのです。ネットにつながらないと、友達関係が成り立たないということがそもそもおかしいですが、彼らにとってはそれが当たり前なのでしょう。
ネット上で沢山の人とコミュニケーションをとることや、繋がれるということは悪いとは思いませんが、なぜか信頼とか心の繋がりみたいなものが希薄化してしまった世の中になってしまったような感じがします。
友達関係がうまくいかない中学生
居場所は学校だけではない!
最近の中高校生の間ではクラスメイトや部活、自分の身近な人間関係を築く手段としてLINEアプリを使っています。24時間すぐに繋がられるというメリットもあるのですが、そのぶん友達関係をこじらせ、人間関係の不安を大きくしまっている原因のひとつになっているという事実もあります。
グループを組んだりして、コミュニケーションをいつでもとれる状態にあり、その中での見えないイジメなどもいくつも起きているようなのです。ネットの中で起きているという問題というのは、なかなか大人たちも気が付けない部分があり、学生さんたちの悩みが見えにくくなっています。
こういうネットの中での築く友達関係がうまくいかなくなると、彼らは居場所を失い、自ら命を絶つ選択をしてしまうのです。では、今後、学生さんたちがそんな状況に追い込まないためにはどうすればいいのでしょうか?
学校側はまだまだ子供のそんな問題やいじめ問題は把握が不十分だったりするので、まずは学生さんたちには学校だけが自分の居場所ではないということを、もっと強く認識させる必要があるでしょう。
人間関係でうまくいかない時も学校に行かないとダメ?
学生さんたちは学校という環境しか知らないから、その場所が全て正しいと思ってしまいます。こういう考えでいるから、全てがおかしくなってしまい、自分の居場所がどこにもないということになってしまうのです。
これから先、もう人生うまくいかなくなるじゃないかと思ってしまい、だんだんそういう思考になってしまい自ら命を絶つを選択する。日本の社会というのは、まだまだ学生時代が一番楽しくて大人になったら、楽しいことはないという風潮があります。
大人がイキイキしているイメージがあんまり湧かない世の中になっているので学生時代が人生の夏休みのような気分になり、ほとんどの多くの人がそういうイメージで生きています。
その学生時代すらも楽しいと感じられなくなり、生きる希望をなくなってしまうのはとても凄くもったいないことなのです。学生さんたちは実は大人になるにつれて、選択肢は自分でどんどん選べるようになるということをまだ知りません。
本当は友達も自分で選べるのです。付き合っていきたい人も選ぶことができるのです。もっと本当は自由に生きられるのです。学校の友達関係、人間関係に疲れてしまったら、苦しいのであれば学校に絶対行かないといけないという選択肢を選べるのです。
もし、いじめにあったらどうすればいい?
いじめというのは事故のようなもので、教室という狭い空間に閉じ込められてしまうと、必ず起きてしまうものです。ただ人間という特質知ると起きてしまうもの。火事のようなもので、避けられようのないものです。
いじめられたら、火事と同じで逃げてしまえばいいのです。学校行きたくないないなら、行かなくていいのです。学校行かないという選択肢が死なないという選択になるかもしれない、それぐらい重要なのです。
学校行くのが辛すぎて、死を選ぶぐらいなら、家にいながら自分の好きなことを見つけるのです。ユーチューブで好きな音楽を聴くのもいいですし、別に今は友達がいない時期があってもいいのです。10代のうちにできた友達が人生でずっと付き合うのかいうと、そうではありません。
学生さんにとって今は分からないかもしれないですが、大人になると学生時代の友達に会っているかというと、ほんの少しです。だから今、自分の居場所がなくても本当は焦る必要もないのです。
まとめ
どうしても、学校が怖くていけない学生さんたちには自分の居場所は学校だけではないということを知ってほしいですね。適材適所という言葉があるように、自分だけが友達がいないことに焦ったりしても、必ず自分の居場所がいつか見つかるよということです。
まだ自分は出会えていないだけで、そのうち自分にも合う場所というのが沢山あるということを知るだけでも心が楽になることでしょう。 本当に輝ける場所、自分が自分らしくいられる場所を少しずつ探していけばいいのです。
人によって生きる場所というものがそれぞれあるのですから、本当は無理に頑張らなくてもいいし、周りに合わせなくてもいい、今のままでいいのだと思える自分にいつか出会えることができるということを。
学校の友達から自分のことを変な目で見られたり、影で変わっていると思われたりとかして、あれ?自分って間違っているのかな~とか自分っておかしいのかな~と思って不安になることって誰でもありますよね。
でもそんなときにいま、生きている場所が死ぬほど辛い場所であっても、少し別の場所を変えるだけで自分らしい生き方ができることを大人たちが子供たちにどんどん教えてあげることで自ら命を絶つ選択をする人は少なくなるのではないでしょうか。