皆様のおうちでは家事が原因でのもめごとは勃発していませんか?
挙げだすときりがない家事の数々ですが、どちらがやるか細かくルールを決めて分担しているご家庭もよく耳にしますし、逆にルールを決めずにやれるほうがやっているというご家庭も多いです。
夫婦のケンカの元にも円満の元にもなってしまいがちな毎日の家事。共働き家庭や専業主婦家庭、子供の有無や家族構成などでも考え方は変わってきます。
そこで今回は、家事分担について調べてみました。
家事は共働きだと特に面倒…
ほっておいてもお腹は空くし、買い物をしないと食べるものがありません。食材も誰かが調理しないと食べられないし、誰かが後片付けをしないとキッチンは虫が湧いて大変なことになってしまうでしょう。
誰かが洗濯しないとそのうちに着る服はなくなるし、誰も掃除もしないままでいるとほこりで具合が悪くなるかもしれません。決まった曜日にはごみを出して、お布団もたまには干して、それから・・。
まあその他もろもろありますが、家で快適に人間らしく過ごすためには家事は欠かせませんよね。
そして家の中だけでなく下手したら仕事にも支障が出てきてしまうでしょう。極端な例ですが、いつも洗っていない服の人や、なんとなくいつもほこりっぽい人がいたら周りも敬遠してしまいますし、職種によっては死活問題にもなりかねません。
両方が仕事に出ていれば、このような家事もしっかり分担しないと誰がやるんだという事になってしまいますね。仕事で疲れた後に、家事まで全部こなす元気はないでしょうからね…。忙しい毎日、世間の人たちはうまく家事を分担しているのでしょうか。
共働き夫婦の家事分担は難しい?
最近では共働きの家庭が多いので、家事を分担している家庭も多いですよね。ただ残念ながら、多くの家庭で家事の割合について妻が夫に不満を持つことが多いようです。
家事は女性のやることで、夫はそれをサポートする手伝う役だと思っている方もまだまだ多いからだそう。かといって夫が家事をしないことを理由に離婚をするのは難しいことです。
多くの家庭では愚痴を言いながらどちらかが妥協をしつつ、なんとか毎日を回しているともいえるでしょう。ただこれも、しない夫が悪いとかではなく、余裕のない毎日のせいだとも言えますよね。
日本は夫が家事をする時間が世界でもとても短い国だそうです。その分妻の家事時間が多いということになりますが、それが要因なのか、専業主婦をしたい妻の割合も他の国よりも多いそうです。
2013年に厚生労働省が行った調査からその理由として「女性には家事や育児など仕事よりもするべきことがあるから」「夫がうまく働けるようサポートするのが妻の役目」と考えている方が多いからだそう。
外国では共働きが当たり前!というのは、日本ほど長時間勤務も少ないため夫も家事に参加ができ、それだけ夫も妻も家事をうまく分担して生活しているからこそかもしれませんね。
もっとゆとりのある働き方が出来れば、家にいる時間も長くなり、家事分担もうまくできるのですが・・勤務体制が整うのはまだまだ先になりそうです。
専業主婦の家事放棄は離婚できるのか?
家事放棄を理由に離婚ができるのは専業主婦であることが前提だそうです。
専業主婦をされている方は夫のサポートをしている方がほとんどだと思うのですが、中には専業主婦なのに家事を放棄してしまって離婚になってしまうケースもあるんだそうです。
専業主婦の家庭は、分担として「夫が稼ぎ」「妻が家事をする」のが前提だと思うので、それが崩れてしまうと生活がうまくいかなくなるのは当然でしょう。
家庭に関するキーワードを検索するとQ&Aサイトがたくさん最初に出てくることが多いのですが、「専業主婦 家事放棄 離婚」などで検索すると法律事務所などの回答も上の方に出てきます。
男性は仕事も忙しく、ネット上で大っぴらに相談をせず、抱え込んでしまっている方が多いのかもしれません。もしかしたら隠れているだけでそんな家庭は思っているよりもたくさんあるのかもしれませんね。
民法770条の離婚事由には、
「婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」
という文言があります。民法の書き方が何だかざっくりしているのは、人によってそう思うかどうかがあいまいな部分だからだとも言えます。いつもゴロゴロして散らかりっぱなしの部屋。帰ってきても食事も作らない・・。
夫がそんな毎日の家事放棄に納得がいかず、妻に健康上の理由なども特になければ十分この事由にあたると言えるでしょう。一切の家事も結局帰宅後の夫がしていて妻が何もしないとなると、夫からの離婚請求も認められることが多いでしょう。
「ありがとう」言えてますか?
結婚する前は「結婚したらしたいこと」がたくさんありましたよね。ところが現実は夕食後にゆったりおしゃべりをすることもままならず、休日はたまった家事に追われ、また一週間が始まる・・そんな日々でぶつかることが多くなったご家庭もあるかもしれません。
それはお互いが理想の家庭を持ちながら生活しているからこそ。もっと良くしたいと思っているからこそのすれ違いとも言えそうです。くたくたになって帰ってきた夫が何もしていない専業主婦の妻に怒るのも当然のことで「理想の家庭を築きたい」「そのために変わって欲しい」からこそです。
お疲れの毎日の中だとお互い、自分はこんなにやっているのに・・とついつい思ってしまっていませんか?ひとこと「ありがとう」と言い合うのを習慣づけてみてはいかがでしょうか。
専業主婦で何もしなくなった妻も、誰に褒められることのない家事の繰り返しで心が疲れて荒んでいるのかもしれません。
我慢してきた夫からすれば「なぜ自分が気を遣わなければいけないんだ」と思うとは思いますが・・少しだけ「ありがとう」を試してみることで、家事をすることに張り合いが出て変わってくれるかもしれません。離婚を考えるのはその後でも遅くないはず。
まとめ
せっかくご縁があって一緒になった二人です。一生を添い遂げようと思った瞬間があったはずです。これからの楽しい未来を描いた時もあったはずです。
お互いの存在価値を認め合うことで、お互いが自主的に家事について、家庭について考えられるきっかけがうまれるといいなと思います。
少しのもやもやの積み重ねがある日爆発してしまわないためにも、ただの日常である小さな家事のひとつひとつを見直す時間を作ってみてはいかがでしょうか。
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