旅行に行ってからなんだか体調が悪いと思ったら、妊娠していた!という方もいらっしゃるかと思います。
旅行というと、たくさん歩いたり、アトラクションに乗ったりと、わりとハードに動くことも多いですよね。
妊娠していたとなると、旅行に行ったことが赤ちゃんに何かしらの影響を与えるのではないかと神経質になってしまうかもしれません。
今回は、妊娠初期の流産の危険性についてと、妊娠初期の症状について詳しくご説明します。
妊娠に気づかず飛行機に乗っても大丈夫?
妊娠初期だと、なかなかその妊娠に気づけないという方も多くいらっしゃると思います。
お腹が痛いかと思っていたら妊娠だった、風邪っぽいと思っていたら妊娠してた、などなどいろんなエピソードがあると思います
では、旅行に行ってから妊娠に気づいた、安定期に入る前の妊娠初期に旅行に行くという場合はどうでしょう。
流産などの危険性はないのでしょうか。
まず、妊娠初期に流産する確率は全妊娠の8%~15%で起きる可能性があると言われています。
妊娠初期の場合の流産の主な原因としては、胎児の染色体異常や、臓器が育つことができなかったなど、胎児側の問題がほとんどの原因です。
稀に、子宮の以上や黄体機能不全などの、母体側の問題が原因となる場合もありますが、外的要因が流産に直結することはなさそうです。
なので、旅行に行ったことが妊娠初期の流産につながってくるという可能性はとても低いでしょう。(必ずしも0%とは言えませんが・・・。)
むしろ、妊娠初期でも軽い運動はしていた方が体にいいので、近場の旅行でしたらいい運動にもなるかもしれませんね。
ただし、妊娠初期はホルモンバランスが激しく崩れる時期でもあるので、急に体調が悪くなるかもしれないことも考えて、激しく動いたりあまりにも遠い場所に旅行へ行くことは避けたほうがいいと思います。
妊娠初期に旅行で流産の可能性は?
だいぶ前から決まっていた旅行と妊娠が被ってしまい、妊娠初期に飛行機に乗らなくてはならないということもあるかと思います。
せっかくの旅行なのでなんとか行きたいですよね。
では、妊娠初期に飛行機に乗ることは大丈夫なのでしょうか?
妊娠初期の妊婦に対して、飛行機の搭乗制限はありません。
気圧などの調整がされている飛行機であれば、妊娠初期に搭乗しても母子ともに大きな問題はないとされています。
しかし、飛行機の中は狭くてストレスがかかりやすかったり、揺れたりするため、体調の変化が激しい妊娠初期の妊婦さんにはちょっと辛いかもしれません。
心配な時には、飛行機に乗る前に担当の医師に相談してみましょう。
私のお友達は新婚旅行のハワイへ行っている間に妊娠が発覚して、飛行機にも乗っていましたが無事に元気な赤ちゃんを産んでいました。
そこまで神経質にならなくても大丈夫だと思いますよ。
ただし、出産間際の妊婦さんに対しては飛行機の搭乗制限があるので気をつけてくださいね。
■JALとANA 国内線の規定
出産予定日を含め8日以上28日以内の搭乗:診断書の提出が必要
出産予定日を含め7日以内の搭乗:診断書の提出と医師の同伴が必要
詳しい規定については各航空会社のホームページに記載してあるので、飛行機に乗る前に確認しておくと安心です。
妊娠初期に飛行機に乗るとき気を付けてほしいこと
妊娠初期に飛行機に乗ること自体に問題がないことはわかりましたが、それでも体はデリケートな時期なので注意してほしいことがいくつかあります。
こまめに水分補給をしよう
飛行機の中は湿度が低く保たれているため、体の水分が奪われがちです。また、ずっと座っていることで下半身の血行が悪くなり血栓症になる可能性があります。
予防として、こまめに水分をとりましょう。できれば体を温めるために、あたたかい飲み物をとりましょう。
ゆったりした服装にする
こちらも血栓症の予防になります。締め付けるような服は避けて、ゆったりとしたワンピースやチュニックなどの服を選ぶようにしましょう。
靴も脱いでしまってスリッパを着用することをオススメします。できるだけリラックスできる格好にしましょう。
席の指定をしよう
飛行機では航空券を取ったときに席まで指定されていない場合があります。
その場合はランダムに席が選ばれるのですが、窓側の席など席を立ちにくい場所になってしまうととても不便です。
つわりや頻尿になることがあるので、追加料金を払ってでも通路側など席を立ちやすい場所やトイレの近くなどを確保しましょう。
病院にいつも持っていくアイテムを持っておこう
母子手帳や保険証、かかりつけの病院の連絡先など、なにかあった時のためにこういったアイテムを持っておきましょう。
マタニティーマークをカバンなどにつけておくと妊婦だとわかってもらえるので、対応する側も安心です。
妊婦向けのサービスについて確認しておこう
空会社によって様々ですが、妊婦さん向けのサービスがあることがあります。
ANAを例にしてみると
・予約時に席の指定ができる
・ターミナル内で電動カートが使用できる
・事前改札サービスで先に機内に案内してもらえる
・マタニティータグをもらえる
・荷物の収納など機内でも手伝ってもらえる
・日本交通のサポートタクシーが送迎や空港内のサポートをしてくれる(羽田空港限定)
など、いろいろなサービスが受けられます。
知っていれば、空港内でも機内でも快適に過ごせるのではないでしょうか。
少しでも自分が楽に旅行ができるように、事前に準備をしておくことはとっても大事です。
客室乗務員さんも何かあったときには手伝ってくれるので、妊婦さんは体調の変化に気を付けて、何かあったらすぐに声をかけるようにしましょう。
まとめ
妊娠初期の旅行や飛行機に乗ることは、直接流産などの問題につながってくることはありませんでした。
しかし、妊娠初期にはつわりや腰痛、めまい、便秘、不整脈など様々な症状が出ます。
旅行先や、空の上でもいつその症状が出てきてもおかしくありません。
体調には十分に注意して旅行を楽しんでくださいね。