最近は地元の中学校から進学につき勉強して受験して合否を問われながら進路を決めていく、言うなればかなりタフな進学の仕方をする家庭がかなり減ったような印象を受けます。
中学から高校までの6年間を一貫教育で学ばせる学校は小学校高学年からの勉強で受験することにより多くの人が経験する高校受験のストレスとプレッシャーから解放されるメリットのため、とても人気があります。
もっと低年齢からエスカレーター式と呼ばれる付属系で大学まで進学可能な道を選ぶ子もいます。そこまで低年齢だとあまり考えられませんが中には中学受験から自分の意志と独学で全うする子もいます。
しかし大体が通塾もしくは家庭教師などによる集団学習や個別学習で学力と相談しながら志望校を決めていく親主体型受験が多い気がします。長いと3年半からの付き合いになる先生と塾に対してお世話になったお礼をするかしないか、それは結果いかんによるものなのか、どのような形をとればよいのかそのあたりを探っていきたいと思います。
☆塾、先生へのお礼は必要?
中学受験のスタイル、方針、理由はそれぞれです。
子自身で希望する場合、親の方針、一貫教育が気に入っている、高い学力をつけて進学し何をするにしろ選択肢を増やしたい、一人一人人生模様のごとく本当に様々です。親が中学受験を経験していても時が経つにつれ方法から考え方これも色々変わってきているのです。
その変化を知ること、志望校の合格を勝ち取るために多くの人が取る手段が通塾です。通うなら早目がいいと最近では中学年後期の初めくらいから塾選びに奔走するご家族が見受けられます。初めからがっつり学ぶのではなくて学ぶ姿勢だとか塾に通う癖づけのようなことをしているようです。
細かくはわかりませんが4年生5年生で志望校、狙う学校の学力レベルがはっきりしている場合、していなくてもでしょうけれども、解き方を学んで5年生、6年生はそれの繰り返しだと、教える側も同じことを繰り返し教えていると言われた事があります。
中学年は家庭学習と塾の学習をリンクさせて生活の中にどれだけ定着させるかの基本の「き」を作る段階なのです。子供の集中力を持続させたり、モチベーションもそうです、継続は力なりとよくいったものだと思いますが親でもなかなか手助けするのは苦労します。
言ったことをまともにやってくれることの方が少ないと思われますし、人は決して思い通りにはなりません。
そんな人の子にも根気よく接して教えてくれる塾や塾の先生には私は頭があがりません。中学受験の塾との話にはよく「相手も仕事だから」というような意見がでたりしますが、その通りと思う反面、でも私にはできないとも思います。
プロじゃないからですけど、自分の子にもできないし、できないから塾や塾の先生に助けてもらっているわけで、仕事として依頼しているとはいえ困っているところを助けてもらっている意識の方が強いのです。
また、塾側も「仕事です」「教えているだけ」という意識は持っているとは思いますが、それだけではないことも子供はたくさん学んでいます。親には甘えがでたり親の方でもわが子だからこその苛立ちもあるので親の立場では教えられないこと、親からは学べないことですね。親の方もそうです。
実際に立ち向かって戦っているのは子であって、何度も学んで練習してテストも何度も受けて場慣れして雰囲気を知って、子供の方がどれだけタフかわかりません。それなのに親は意外ともろいです。
そうでない親もたくさんいるでしょうけれども、私などは子が滑り止めを2つと(平均で8校他地域も含めて受験すると言われました)本番大本命(2月1日の午前中です)を受けて大本命不合格だった時点で寝込んで他の学校(現在子が通っている学校等)には付き添いできませんでした。
ひどい話です。塾の先生、事務の方などは毎日見る顔を見せることによって子らに安心感を与えるためなのかどの学校にも必ずいてくれましたし、ふがいない私にもたくさんフォローしてくださいました。
結論、お礼は受け手によって感謝もあるし当然と思う人もいるので必要か必要でないかというと必須ではありませんし、しないから感謝がないのかというとそういうわけでもないと思います。感謝の形を他と同じように表せないからしてないとは限らないからです。
ゆえに、不合格という残念な結果に終わってしまったとしても感謝の気持ちを持っているか、感謝の気持ちを御礼であらわしたいかどうかがお礼をするかどうかの判断基準になると思います。
ただ、もしも自分の子が家族を持って、自分の子に中学受験を考えて通塾させ、お世話になった方へ結果はどうあれお礼をしなかったら、とても残念に思うと思います。自分の子への中学受験はおろかしつけ自体が大失敗だったと反省するでしょう。
☆お礼をするとしたらどうしたらいいのか?
お世話になった側は感謝の気持ちを表したいのですが、塾側はどうでしょう。感謝してください!と願っているというのはあまり考えられません。先日テレビでかの有名な塾講師がお礼など必要ありません。逆に褒められたいのか?的な事を言っていました。
前を見て次のこと考える、向かう、過去の居心地のよい空間を見切れ!という意味をこめて受験前から話すそうです。とてもすばらしいことだとはおもいますが、もう少しだけ子供なのでせめて小学校卒業までは余韻でお礼をしたいとおまけしてもらいます。
御礼を受け取るメリットは?素直に嬉しいことではあると思いますが、早くも来年の受験に向けて色々考えていることもあって次年度受験の子やそのまた後々の受験を控える子たちへの合格者こんなにいますよ!あの中学にも合格者だしてますよ!のアピールがほしいと思うのです。
そのために合格を導いた感謝の印たくさんいただいてますよ!アピールにはお酒だとかフルーツだとか見栄えのするものをありがたく感じているのではないかと思います。そう思いこんでいるだけで、実は私はお酒をお礼で渡したのですが受験が終わったあと皆さんで打ち上げで飲むと言われました。
近くの酒屋さんが好みの銘柄を教えてくれたので助かりましたし、楽でした。アピールもあるでしょうけれどお菓子などでもみなさんで召し上がっているようです。なので、率直に塾側に何がよいか聞いてみるのもありだと思います。色々な慣習もあるようです。
本当は子供の言葉でお手紙を書くというのが純粋に気持ち的には嬉しいのかもしれないなと思いました。