近年、増加しているモンスターペアレントという言葉を知っている方は多いですよね。
でも、実際のモンスターペアレントの実態を知っている方は少ない…。モンスターペアレントに悩んでいる教師の方は多く、中には辞めざるをえないこともあるようです。
本来なら、先生は子供のための仕事のはずなのに、今では、保護者の対応をどうしたらいいのか?苦情などが来ないか?とびくびくしている…。
そんな、モンスターペアレントは実際どのような苦情や文句を言っているのでしょうか?また、その対策についてしっかりとお伝えしていきます。
モンスターペアレントの実例
モンスターペアレントはひとくくりにされているように感じますが、いろんなタイプのモンスターペアレントがいるのです。ただ、教師に対して意見を言ったり、保護者の考え、子供の考えを代弁するのなら理解できます。
しかし、実際のモンスターペアレントは理解に苦しむことがとても多く、驚きました。
小学校のモンスターペアレント
小学校にいるモンスターペアレントの実際のトラブルを見てみると、保護者が子供との距離をうまく取れていないように感じました。特に、幼稚園・保育園から卒園したばかりだと、親も少し不安なことが多いのでしょう。とはいえ、もっと教師の先生を信頼すべきだと感じたものも多かったです。
・他の生徒と話す時間が長く平等になってないと怒る
自分の子供がなかなか先生と話せないことから出てきたトラブル。しかし、クラス全体を見ていても、多く主張してくる生徒もいれば、大人しい生徒もいます。
これは個人差ですよね。その、部分を保護者が理解できていない様に感じました。教師の立場から、見てみると実際に話す時間を平等にすることは難しい…。
その結果、モンスターペアレントの保護者は「先生はうちの子がきらいなんだ」ということになりトラブルが大きくなった様です。
・生活発表会の劇の役に文句を言う
生活発表会の役などはもちろん主役もいれば、脇役もいます。モンスターペアレントのほとんどは「自分の子が1番」です。
その結果、脇役になってしまうと文句を言いに、小学校までくる。先生も事前に子供の意見を聞いたうえで決めていることを伝えても保護者は納得せず、「うちの子はいじめに合っている」とでたらめな噂を流されたそうです。
・給食費を払わない
よく、ニュースでも給食費未払いのトラブルを見ます。
小学校は義務教育なので、教科書代や授業料がかからないことを、棚に上げ、給食費だけ支払うのはおかしいと言っていた様子。しかし、これは決まり事であるため、小学校へ通わせているのであれば、支払う義務があると思うのですが…。
最終的に、担任や校長では話が進まず、教育委員会の方が解決しました。
・授業参観で教師へのあげあしをとる
授業参観というのは、子供が授業を受ける様子を見に行くものだと思うのですが、そこで登場したモンスターペアレントは教師ばかり見ている様子。
「声が小さい」「子供が理解できる説明をして」などと、生徒や他の保護者がいる前で、教師に注意を…。それでは、生徒も教師に対して見下すようになってしまいますし、何より、授業の邪魔をするのは行けないことです。
中学校のモンスターペアレント
中学校になると保護者と教師の問題というよりも、生徒と教師のトラブルに保護者が入ってトラブルになるものが多いです。生徒もある程度、自立に向けて成長している中、トラブルが起きた際に親を頼っていたら、これから先のトラブルを自分で解決する力がつかないような気がします…。
保護者がすぐに出ていくのではなく、子供自身で解決する力の援助をしてあげる必要があると思うのですが…。
・携帯を学校に持ってきていたので取り上げたら激怒
中学校は基本的に、携帯を持っていってはいけません。それを発見した教師は学校にいる間だけ預かったのです。
その後、保護者が「携帯を購入したのは親なのだから取り上げるのはおかしい」と言ってきた様子。教師がしたことを問題視する前に、子供へ話をすることが先だと思いますよね。
・クラス担任を保護者が決める
クラスの担任を保護者が決めて、学校へ伝えに行く様です。これはさすがに、中学校への干渉がすごすぎて驚きました。担任を決めるのはとても重要な事…。それを保護者が決めてしまうのは疑問が出てきます。
・授業中にお菓子を食べていたことを注意したら、子供が可哀想と言う
授業中にお菓子を食べていた生徒を注意したところ、「子供がお腹減っていたのだからしょうがない、お腹減っていて可哀想」と意見をしてきた様子。
どう思いますか?大人になるまで…、社会人になってから…、お腹が減っても食べられない時って数えきれない程ありますよね?このトラブルは耳を疑いました。
モンスターペアレントの解決策3選
いろんなモンスターペアレントの実態を知ったところで、最も重要な解決策を覚えておきましょう。モンスターペアレントとのトラブルは教師側が追い込まれてしまったり、辛い思いをすることが多い…。
でも、そんなに落ち込む必要はありません。ほとんどのトラブルは保護者が過保護だったりすることが原因。1人で抱え込むのではなく、学校全体でモンスターペアレントに向き合いましょう。
・詳しい内容を記録しておく
いつ保護者とトラブルになるかわかりません。そのため、モンスターペアレントかもしれないと感じる保護者との会話などの内容はきちんと記録しておきましょう。そうすることで、トラブルになった際に、お互いの意見が食い違ったときの証拠となります。
・話し合いができない場合は、家族に話をする
モンスターペアレントとの話し合いが成立しない時は、他の家族に話してみましょう。ただ、母子家庭、父子家庭が増えているため、この方法が役に立たないこともあります。
ですが、そうでない場合は、他の家族にトラブルの内容を伝えて、家族で話をするように促してみて下さい。家族に注意されることでモンスターペアレントが改善されるかもしれません。
・自分で解決しようとせず、上司を頼る
モンスターペアレントは、若い先生に対してきつく当たることが多いです。そんな時、トラブルになっている事を隠したかったり、自分で解決しようと頑張る教師が多い。ですが、そんなに頑張らなくても大丈夫ですよ。
教師が頑張るべく物は教育に関するもの。モンスターペアレントだと思えばすぐに上司に助けてもらいましょう。上司は経験も積んでいますし、保護者も上司の方が出てくると少し、勢いが落ちることもありますよ。
まとめ
モンスターペアレントの実態は驚くものがありました。2児の母をしている私は、モンスターペアレントにならないようにしようと思う反面、可愛い子供のためにしてしまうモンスターペアレントの気持ちが少し分かる部分も…。
でも、子供が自立していく過程で親が出てはいけないこともあると思います。子供が自分で考えて、解決していく力を付けてあげるのが親の役割でもある。その部分を勘違いしてしまうとモンスターペアレントになるのでしょう。
教師の方からしたら、とても大変ですよね。いつまでも一人で、学校だけで頑張っていると辛くなってしまいます。無理ないで、上司の人を頼り、保護者との付き合い方を考えていきましょう。