ピアノを習っていた経験があり、子供のころから暫く弾いていなかったけど、大人になってからまた弾いてみようと思った事はありませんか?
ピアノを習っていた当時の事を思い出したことはありませんか?
長い間弾いておらず、また弾き始めて再開してみた個人の様子を書いていこうと思います。
ピアノを大人なってから再開したくなった経緯
まだ3才など小学校に入る前から、もしくはそれ以下の年齢からピアノを習っていた方も多くおられると思います。ピアノに触れてみて、それが楽しくてピアノを弾くことを覚えていった方もいれば、
親に嫌々習い始めさせられたという方も。
ちなみに私は後者です。最初から下向きな発言になってしまいますが、その時の思い出というのは、正直言ってしまいますと嫌な苦しい思いでの方が多かったです。
ピアノ教室には始めは先生も優しく、なんだかよくは分からないけど新しいものに触れ楽しんでいたと思うのですが、習い始めるにつれ、『練習』『予習』『宿題』『復習』など色んな課題が付け足されていきました。
宿題というものが大嫌いで指一本ピアノの鍵盤に触れず、そのまま教室へ行き、先生に怒られた事も沢山ありました。今すぐにでもやめたい。教室へ行くのが嫌でダダをこねたり。
練習を家で押し付けられ喧嘩しちゃったり。ピアノ教室の日、先生の前で弾けなくて泣いちゃったり。似たような経験をされた方もいるのでは?
その色んな経験をしてきた事もあるけれども、家にあるピアノが目に入り、少し触れてみる。鍵盤でなくても、ピアノの蓋を開けてみる。その時、何を思いましたか?
「あの頃嫌々通っていたな」「教えてくれていた先生は怖かったな」「先生は今どうしてるかな?」「もしあのままずっと習い続けていたらどうなっていたかな?」「また弾いてみようかな?」他にもピアノ経験があったならば、見たり触れたりした時、何かは思うはずです。
私の場合は、「ちょっと弾いてみる?」と自分に問いかけ、そのまま蓋を開け、触れてみたのがきっかけでした。片手でそっと音を鳴らしてみました。一気に子供の頃とはまた違った快感を感じてしまったのです。
片手で曲にはなってはいないけど、ドレミファソラシド~っと弾いてみる。すると左手も使いたくなり、両手でまた同じように弾いてみる。そこからまた何か弾きたい!と思い、昔の楽譜を全部引っ張り出してきました。結構な分厚い本が沢山出て来て懐かしんでいました。
少しの時間昔を思い出しながら、置きっぱなしにしてあった楽譜の中から1つ選び、「今でも弾けるのかな?」と思いながら両手を添え、弾き始めました。
「あれ?凄い!指が覚えてる!」もう既に楽譜を読めてる時点で覚えてる事になるのですが、自然と指が覚えてしまっているんです。人に寄ってはもしかしたら読めなくなったという事もあるかもしれません。
知人がまさにそうでした。1年ほど習っていたけど、今になったら弾けなくなった。楽譜が読めなくなったそうです。習っていた年数にも関わってくるのでしょうか。
たまたま私の場合は忘れておらず、その弾けた時の感動と共に、もう一度また弾いてみたくなったのです。昔習ってはいたけど、どうやって練習していただろう?と思い出しながらも、そこからは基礎の知識はある程度あるものの、独学のような感じで弾き始めるようになりました。
暫く何曲か弾いているうちに、誰かに教えてもらいたくなりました。
自分で好きなように弾くのは、淡々と弾く事さえ出来れば簡単です。でもそれは、自分なりだけでの弾き方で、もしかしたらもっと違う弾き方があるかもしれません。同じ箇所を弾くにも、音を小さくして弾くのと、大きくして弾くのでは全然違います。
感情を入れるだけでも全然違います。小さなころは、そういう考え方すらしたこともないですが、大人になり改めて知りたい事が増えていくようになりました。そして色んな場所で先生を探し始める事になったのです。
大人になってからピアノを再開してみた
ピアノを習い始めたまだ幼かった頃、3歳という幼い頃の事だったということもあり、自分で先生を選ぶことは出来ませんでした。なので大人からピアノを再開して、もし教室へ通う事があれば、担当の先生選びも大切になってくるかと思います。
なるべく近くで自分にとって合う、良い先生が見つかればいいですよね。1度体験できる教室があれば、とりあえずは行ってみる。話してみる。そして1度先生の前で弾いてみる。その先生の反応・アドバイスの仕方。先生の言葉・口調。コミュニケーションや波長。その他。
当然の事、全てが満足出来て習い事が出来るのが1番の理想です。でも、ココはちょっと折れてもいいから、この先生になら教えてもらいたいかもって思えれば少しは長続きしそうな予感もします。
しばらく何年も弾いておらず、また弾きたいんだけれども、楽譜が読めなくなった、弾けなくなったなら尚更になると思います。先生が決まり、また再開する事になりました。きっちりとまで練習はしていかなくてはいいけれども、ある程度は仕上げて持っていきたいものです。
私の場合、週に1度か2週間に1度の割合で通っていました。大人になり、ある程度基礎は学んでいたので、ここからは好きな曲を自分で選び、又は先生に提案された曲を弾いていくことにしました。
ピアノを習っていくに連れて、もし小さなころから習っているとしたら、教えてもらっていた先生に寄るかとは思いますが、『バイエル』『ブルグミュラー』『ツェルニー』『ソナチネ』『ソナタ』
という名前が付いた教材の本(沢山の曲がまとめられてあって、よく似た難易度のものの曲が1冊になっています)。
1番最初にまず先生から、「昔弾いていたこの本のここの曲を弾いてきてみて」と言われたので、
私は与えられた曲を思い出しながら練習をし、先生の前で弾いてみました。
すると、「ある程度弾けるみたいだから、もう少し難しい物もたまには弾いてみましょうか」と褒め言葉ももらいながら、自分の弾きたい曲(ポップス)と、クラシックを1曲ずつ教えてもらう形となりました。
先生からは色んなアドバイスをもらえたり、幼い頃に習っておらず、全然知らなかった基礎の知識を教えてもらえたりもしました。先生によって教え方も違うわけですから、ずっと知らなかった基礎もあったみたいです。
ピアノを習っていて良かった
ピアノが嫌で、辞めたくて仕方がなかったあの頃。
今ではそれがあって、凄く嫌だったけど、凄く辞めたかったけど、怖い先生だったけど、でも『やっていて良かった』。
言い方が悪くなりますが、『やらされてて良かった』『あの厳しい先生で良かった』『先生のおかげで今こんなにも弾ける』習わせてくれていた親にも、恥ずかしくてなかなか言えませんが心の内では『ありがとう』と思っています。
ブランクが例え何年空いていようと、忘れていようと、頭の中の記憶と何かピアノの参考になるようなものがあれば少しは弾けるはずなんじゃないかな?とは思っているのですが、どうでしょうか。
大人のピアノ教室によって、又は先生によってはピアノの発表会にも参加出来るようです。お誘いも受けた事がありますが、私の場合は恥ずかしくて出来ませんでした。幼い頃のピアノの発表会。すごく緊張していたのを覚えています。
アンプという、1曲丸々頭の中に叩き込んで弾くのも大変でした。思い出しましたが、そのアンプという作業。やれば出来るんでしょうが、今、私は出来ません。そもそも覚えるやり方も忘れてしまいました…。
何度も何度も曲の途中で区切り目を作り、暗記していく作業なんだろうと思いますが、今それほどの記憶力が昔ほどなくなりはじめています。
今は、ほぼ楽譜を見ながらでしか弾けません。何かの機会があれば、凄く短い曲を1曲頭の中だけで覚えてみるのもいいかもしれないですね。
もしかしたら誰かの前でピアノがある場所なら弾けるかもしれません。『ピアノが弾けること』この事でちょっとした自信へ繋がったりもすると思います。
まとめ
ピアノは幼いころから習い始める人もいれば、大人になってから始める人もいます。又、初めから独学で弾けている人も私の知っている人の中ではいます。全くピアノ教室にも通わず、ピアノの知識のある人にも教えてもらわずです。
参考書だけを頼りに学んで、その人は今では全くのプロではありませんがたまにピアノを弾いてお仕事にもされているようです。弾いている場面をYoutubeなどで拝見した事も何度かあります。
「これ本当に独学?」「習っていたでしょう?」と疑う程のプロのようなレベルの持ち主でした。自分で言っておきながらなのですが、プロというのは、正直どこからがプロと呼べるのかは私には分かりません。
ピアノの資格が取れたからプロ?
先生になれたから?
詳しい事は分かりません。
話が少しずれましたが、まずピアノさえ好きならば、ブランクがあっても誰にでも弾けるのではないかな?と私は思っています。練習はほんの数十分でもいいんです。15分とか。逆にその方が上達するのが早いと言う方もいました。
短い時間だけ集中するからでしょうか。1時間、2時間弾いていると集中力もある程度欠けてくることもあると思います。
逆に、集中しすぎて、知らないうちに2時間、3時間と過ぎてしまっていたり。
ピアノが弾けて、楽しんでいる自分の姿を見るのもまたいいと思います。