産後骨盤がガタガタになるというのはよく耳にしますよね。10カ月もの間、お腹の中で一人の命を育てていたんですから体に不調が出るのは当たり前です。
では、そんなガタガタの体を放っておくとどうなるのでしょうか。様々な症状が出てきます。また、元に戻す方法はあるのでしょうか?見ていきましょう。
産後骨盤がガタガタに!私の骨盤どうなるの?!
まずは、産後どうして骨盤がガタガタになるのか解説していきましょう。
赤ちゃんがお腹にいるときにお母さんの体からは「リラキシン」というホルモンが分泌されます。この「リラキシン」には関節を柔らかくし、赤ちゃんが生まれてくるときに母体に負担がかからないようにしてくれる役割があります。
そしてこの「リラキシン」は、産後もしばらく分泌されます。その結果、関節ゆるゆる体がガタガタになるんですね。また、「リラキシン」以外にも原因があります。それは、筋力の低下です。10カ月もの間の妊婦生活で運動不足になります。
妊娠後期になると階段を上るのでさえも「はぁはぁ」するくらいの運動不足です。それに加え、出産後の生活も関係してきます。産後すぐには体を動かすことはできませんよね。また、一日中赤ちゃんのお世話でくたくたです。
授乳回数も多いですから一日中ソファで過ごすなんてこともありますよね。実はそれが原因なんです。ソファで過ごすときに姿勢が悪く猫背になることがダメなんです。猫背は骨盤に悪影響を及ぼす姿勢です。
では、このガタガタになってしまった骨盤を放っておくとどうなるのでしょうか。骨盤ガタガタを放置した結果多くの方が悩んでいる症状を紹介します。
・尿漏れ
・子宮脱
・腰痛
・肩こり
・頭痛
・股関節痛
・恥骨痛
・ぽっこりお腹
・でべそ
・o脚
・ヘルニア
以上が主な症状です。私自身も尿漏れと恥骨痛、ぽっこりお腹に悩まされました。さらに妊娠前のズボンが全く入らなくなっており買いなおさないといけなくなり悲しくなったこともありました。
ガタガタ骨盤を放置していると恐ろしいでしょ。そんなあなたに骨盤を元に戻す方法を教えましょう。
産後ガタガタになった骨盤を元に戻す方法とは?
産後ガタガタになってしまった骨盤を元に戻す方法はいくつかあります。まずは自分で簡単にできる方法から紹介していきます。
・骨盤ベルトで締める
「リラキシン」の影響でゆるくなってしまった関節を骨盤ベルトでしめてあげましょう。ただし、正しい位置で骨盤ベルトを使用しないと逆に骨盤が開いてしまうことがあるので気をつけてくださいね。正しい位置は、腰骨から指一本分下の位置です。
・姿勢の改善
普段の生活で猫背にならないように過ごすことです。赤ちゃんの抱き方や授乳の仕方を見直しましょう。赤ちゃんを抱くときに反り腰になっていませんか?授乳するときに背中が丸くなっていませんか?
授乳クッションの下にタオルを丸めたものを挟むだけでも高さがあがるので背中を丸めずに授乳できるようになり猫背も改善させます。
・ウォーキング(赤ちゃんと一緒に散歩でもOK)
低下した筋肉を運動で鍛えましょう。運動と言っても産後でボロボロの体、激しい運動はできません。また赤ちゃんのお世話があるのでジムに通うのも無理ですよね。そんなときに簡単にできる筋力アップ方法は、ウォーキングです。
産後1か月がたつと赤ちゃんとお母さんは外出できるようになりますよね。赤ちゃんとの散歩を楽しみながらお母さんの筋肉もつけられるので一石二鳥ですね。
以上3つの方法を紹介しました。では、自分でできる方法以外も紹介します。それは、骨盤矯正をするです。じつはこれが一番手っ取り早くていいかもしれませんね。私も産後、恥骨痛に悩まされていて早くどうにかしたくて骨盤矯正をするために整骨院に通い始めました。
調べれば、赤ちゃん連れOK(託児あり)の整骨院があったのでそこに通っています。一回目の施術でマイナス2㎝。二回目もマイナス2㎝でした。全部で7~10回通うのがいいみたいです。私の場合二回目の施術の後、悩んでいた恥骨痛が改善されました。
また、四回目くらいから妊娠前のズボンがはけるようになりました。骨盤ガタガタがみるみるうちによくなっていくのがわかるのでさすがプロだなと思った記憶があります。
最後に、家でもできる骨盤体操(ストレッチ)を紹介して終わりにしようと思います。
①まず仰向けで寝ころびます。
次に、両ひざをあげます。このときに膝の少し上を手で外側から押さえながら、足は内側から外に抵抗をかけます。反対に内側を押さえて外側から力を加えるやり方も行います。
これを10秒間できる限り力を入れて行います。
最後に脱力します。この時に骨盤が正しい位置に戻ろうとします。
②まず膝を曲げて仰向けで横になります。
次に骨盤の外側の出っぱっている骨をタオルが覆うようにお腹の前でクロスさせます。この時、外側にタオルを引くのでクロスさせた反対側を持ちましょう。
タオルを外側に引っ張り、骨盤の底を体の中に引き込むようにして股を締め、へそをのぞきこむようなイメージで上半身を床から持ち上げていきます。肩甲骨が床から離れる程度の高さで大丈夫です。
自然な呼吸で10回~20回行いましょう。首が疲れたり、腹筋に力が入らなかったりする場合は頭の下にまくらやクッションを置いてやりましょう。
➂まず仰向けで寝ころびます。
次に片足を胸のところで両手で抱えます。この時もう片方の足は膝の裏が床から離れないように伸ばします。前の太ももが伸びていることを感じたら15~30秒キープします。
これを片足ずつ交互に2~3セット行います。
まとめ
産後の骨盤ガタガタはこれで元通りにできそうですね。放置しておくと骨盤がゆがんだまま固まってしまい残念な体型に…。
しかし、骨盤がガタガタゆるゆるのこの時期に正しい場所に正しい位置に骨盤が戻れば妊娠前よりきれいな体型を手に入れることだってできるんです。
今までダイエットに成功しなかったのもこの骨盤のせいかも!骨盤ガタガタとおさらばするためにも骨盤矯正や骨盤ベルトを使用することをおすすめします。