中学生の頃の自分を思い返してみてください。
夏休みに出された宿題をあなたは早々と終えていたでしょうか!?
子どもさんの姿を見ながら、昔の自分と重なるようなことがあるかもしれないですね。
少なくとも私は、特定の宿題だけが後回しになってしまっていたように思います。
それが何であるかは、今ココであえて言う必要ないでしょう(笑)。
気になる人は、これから先を読み進めていくと、自然に分かるようになっていますのでご安心ください。
「夏休みの宿題」に関する調査
子持ちの親を対象にしたアンケート調査の結果をもとにして、話していきたいと思います。
また、そこから子どもはどんな課題に対して苦手意識を抱えているのかを考えていきます。
調査を行った会社は?
株式会社イオレという会社が2016年6月28日~7月20日までインターネットを使った調査を行いました。イオレは、誰でも簡単に、そして無料で使用できるメーリングリスト「らくらく連絡網」の運営をしています。
なんと利用しているのは、670万人で、団体数は38万にも上ります。
その中には、スポーツ系の団体や趣味系の団体、PTAやボランティア団体の姿も見られます。
全国各地の大学生のほぼ2人に1人(約43%)がこのシステムを利用しているのです。
調査の対象は子どもを持つ親で、有効回答数は363名、男性57名(約16%)、女性306名(約84%)でした。
調査の結果から分かることは?
子どもの苦手な宿題トップ3は、1位が自由研究、2位が読書感想文、3位が工作です。
後回しにしがちな宿題、あるいは手伝わなければいけない宿題について複数回答選択で尋ねたところ、1位は自由研究(約59%)、2位は読書感想文(約44%)、3位は工作(約34%)という結果でした。
クロス集計の結果、全部終わらせることができないまま新学期を迎えるのは、占める割合が大きな順に、自由研究、読書感想文、レポートとなっています。夏休みの宿題の中でも、読書感想文は子どもが自分でさくさくと進めていくには難しいようです。
自由度が高い課題であるほど、子どもにとっては不自由を感じているというような印象を覚えます。
夏休みの宿題を終わらないままにしてしまう理由は?
時間はたっぷりとあるはずなのに、どうして差し迫ってから取り組み始めてしまうことになるのでしょう。
子どもの目線に立って、その理由をいくつか考えてみました。
- 課題への取り組み方が分からないから
漢字の練習や数学の計算のようにやるべきことが決まっていれば、ペース配分を自分で考えるだけでクリアできます。
しかし、読書感想文や作文などのような自由度が高い宿題に対しては、何をどうすべきなのか分からないまま時間だけが過ぎ去っていくのではないでしょうか。
ついつい面倒くさい作業って後回しにしてしまい、とうとうやる気さえもなくなってしまうように思います。
自由度の高い課題に対しては、積極的に取り組める子とそうでない子と大きく分かれますから、ちょっと気の毒ですね。
- 楽しいことを優先してしまうから
夏休みは子どもだけの特権で、昼間から友だちと遊んだり、出かけたりすることができます。
楽しいことと苦しいことがあれば、多くの人は楽しいことを選んでしまいますよね!?楽しい時間を過ごしていると、それ以外のことは目に入らなくなってしまい、宿題なんかすっかり忘れてしまいます。
しかし、宿題である以上は提出の期限というものがあますので、放ったままにしておいてはいけません。優先順位を決めて行動するようにすれば、こういった事態を防ぐことができるでしょう。
夏休みの宿題を終わらないままにしないために
どうしても後回しにしてしまう子どもが多い、作文やレポート作成のコツを紹介します。
とても大変な作業だからこそ、やり終えた後の充実感、そして何よりも強い記憶として刻まれることになります。
- 作文を書くためのコツは?
変に身構えてしまうから、作文って難しいなと拒絶感を抱いてしまいます。
そんな子に限って大人が感心するようなことを書こうとしてしまいがちです。
評論家ではないので等身大の自分の目線で書ける範囲のこと大丈夫!
大切なのは自分の体験に引き寄せて書いていくことです。
自分が体験したことであれば、誰でも思い出しながらスラスラと文章を書いていくことができます。
文章を書くのが苦手な場合は、A4のコピー用紙を3回折りたたんで、8枚に小さく切り分けましょう。
それぞれにテーマに関係することから想起する言葉を書き出し、それにまつわる思い出や体験などを記してください。
このようにすれば、どの順序で文章を構成すればいいのかが、目に見えて分かりやすくなります。
また、書き起こしていく際は、5W1Hを意識するとどんどんネタが増えていきます。
- レポート作成のコツは?
レポートの課題として与えられるのは、社会や理科などが多いように感じます。
絵や図を使って分かりやすくまとめる作業が必要であり、何も考えずに始めると読みにくいものとなってしまいます。教科書の内容を自分の言葉に置き換えなければなりませんから、とても労力のいる課題と言えるでしょう。
まず、紙面をどのように使うかを簡単に組み立てることをおすすめします。
与えられたテーマに基づいて、どこに何を書いて、図や絵の配置を考えておくと、後の作業もやりやすくなります。
見やすくなるように色ペンや色鉛筆を使ったり、字の大きさを変えたりするといいでしょう。
ただし、あまりにも色の数を多くしてしまうと、かえって見えにくくなってしまいますので注意してください。
まとめ
これを読みながら自分の子ども時代と重ね合わせてしまった人が多いのではないでしょうか!?
計算や漢字の練習などの与えられた課題をただこなす方が取り組みやすく、自由度の高い作文などの課題が後回しになってしまう子どもが多い傾向にあります。
でも、コツさえつかんでしまえば、書くのはそれほど難しいことではありません。
作文を書くためのポイントは自分の体験や思い出を生かしていくことです。
レポートの作成については、事前に構成を練り、教科書の内容を自分の言葉で表現することが大切になってきます。