洗濯をしようという時、洗剤がなくて気落ちしてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。洗剤を使わないと何か汚いままなのではないか、と思いますよね。
今回の記事では洗濯時に洗剤を使用しない影響について見ていきます。
まずは洗剤の原理から見ていきましょう!
では、汚れを洗剤が落とす仕組みについてですが、界面活性剤には、「親水基」と「親油基」という2つの部分を持っています。
まず、洗剤を水の入った洗濯機に入れると、洗剤中の界面活性剤が水の中に溶け出します。すると、界面活性剤の親油基の部分が、油汚れと合体します。
そして、他の界面活性剤もその汚れと合体します。そうなると、その汚れの表面は、親水基が大部分を占めることとなり、それにより、水の中へと引っ張られ、衣類からその汚れが剥がれます。
剥がれた後の汚れは、どんどん小さくなっていって、洗われることとなります。一度、汚れに界面活性剤がつくと、再度、汚れが衣類につかないようになります。
特に、水溶性の汚れは、洗剤を使わずに水だけで洗っても充分落とすことができます。皮脂汚れなどの油汚れは、40~50度くらいのお湯を利用して洗うと良いでしょう。
これ以上の温度になってしまうと、衣類が痛んでしまう可能性も出てきます。
洗剤を使用しない洗い方には、様々なメリットもあります。
液体洗剤の時に行うカップでの軽量の際に少し溢れて手についてしまったりといったことや、詰め替えの作業がなくなる、液体洗剤の場合でボトルを収納していたスペースに空きができるなどといったことなどが挙げられます。
洗剤を使わない場合でもこのように洗濯物は綺麗にすることは可能です。洗濯をしようと思っていた時に、洗剤がなくなりそうだと思ったときでも、これで安心ですね。
通常の、液体洗剤などを用いていた際の、手間も省くことができるので、時間がないときなどは、いいかもしれません。ただ、香りをつけたりするには、やはり洗剤は必要になると思うので、基本は洗剤を使用した洗濯をするようにしましょう。
洗濯機の排水口掃除は洗剤を使う!実際にやり方も紹介!
洗濯機の排水溝の掃除をして、洗濯機が故障しないようにしましょう!では、その洗濯機の排水溝のお掃除についてですが、これは行うのは月に1度程度で良いとされています。
月に1度程度お掃除をすることで、こまめに汚れを取り除けることにつながり、汚れが蓄積して取れなくなったというようなことを防ぐことができます。
具体的なお掃除の仕方ですが、まずは洗剤を使った方法を見てみましょう。
手順は以下のようになります。
用意するものは、
・洗面器(バケツやコップでも可)
・パイプユニッシュ
・歯ブラシ
手順は、
1.洗濯機の電源を抜く。
2.水道の蛇口を閉めます。
3.排水溝の蓋を外し、排水トラップも外します。
4.排水溝にパイプユニッシュを注ぎ入れます。
5.パイプユニッシュを入れたら、30分ほど放っておきます。
6.排水溝の蓋や、排水トラップを歯ブラシなどで洗います。
7.排水溝に水を注いで、パイプユニッシュを流します。
8.排水溝の蓋と排水トラップを元に戻したら完成です。
この際、排水トラップを戻す際は、きちんと水を入れ、ロックもしっかりとかけるようにしましょう。水を入れないと下水の匂いが上がってくることとなります。
次は、洗剤ではなく、重曹とクエン酸を使用した方法を見ていきましょう。
用意するものは、
・洗面器(バケツやコップでも可)
・重曹
・クエン酸
・歯ブラシ
手順は、
1.洗濯機の電源を抜く。
2.水道の蛇口を閉めます。
3.排水溝の蓋を外し、排水トラップも外します。
4.排水溝に重曹をかけます。
5.お湯とクエン酸を混ぜ合わせて、先程かけた重曹の上にかけます。
6.泡が出てきたら、30分程放っておきます。
7.外した排水溝の蓋や、排水トラップを歯ブラシなどで洗います。
8.30分が経過したら、先程、重曹などをかけた排水溝のところにお湯を流します。
9.排水溝周りの蓋と、排水トラップを元に戻します。
この際、洗剤を使う場合と同様、排水トラップを戻す際は、きちんと水を入れ、ロックもしっかりとかけるようにしましょう。
水を入れないと下水の匂いが上がってくることとなります。
どの方法を見ても意外と簡単にできることが分かるかと思います。この洗濯機の排水溝のお掃除は、盲点になることも多いので、気づいたら早めに掃除をするようにしましょう。
特に、集合住宅にお住いの方は、排水溝の詰まりにより、階下に水漏れが発生してしまうこともありますので、月に1度は、点検するように心がけましょう。
慣れればとても簡単にできるので、はじめは少しやり方に戸惑うところも出てくると思いますが、徐々に掃除するスピードも早くなってくると思います。
水通しの際に洗剤は必要?赤ちゃんの肌を守ろう!
赤ちゃんに洋服を着せる前に行うのが水通しですが、基本的には洗剤を使用せずに行います。
洗剤を使う場合は、赤ちゃん用のものを選ぶようにしましょう。水通しを行うのは、通常、新品の服には糊がついており、それを取り除くために行います。
水通しを行う場合は、晴れた日に行うようにしましょう。外が雨で、部屋干ししてしまうと、逆に雑菌が発生してしまうこととなります。
また、花粉の季節など、花粉の多いときは、外に干すと、洗った服にもそれがついてしまい、それをきた赤ちゃんが花粉症になってしまう可能性がありますので、そうした花粉の多い日も避けるようにしましょう。
また、大人用の衣類と洗ってしまうと、それに付着している皮膚の常在菌が、水通しする洋服にもついてしまう可能性がありますので、大人用の衣類とは別々で洗うようにしましょう。
今回は、洋服の水通しについて見てきましたが、ガーゼやタオルなど、赤ちゃんの肌に触れるものは、水通ししておくと良いでしょう。
では、実際の水通しの手順を、洗濯機と手洗いの場合に分けて見ていきましょう!
まずは、洗濯機の場合の手順です。
1.洗濯槽を掃除して清潔にする
2.洗濯用ネットに入れる
3.赤ちゃん用洗濯洗剤と柔軟剤を投入
4.洗濯コースを、手洗いや弱洗いなどにする
5.水通しするものを洗濯機に入れる
6.洗濯が終わったらすぐに取り出し、干す。
次は、手洗いの場合の手順です。
1.清潔な洗面器に水もしくはお湯を張る
2.水通しするものをそれに浸し、優しくもみ洗いする
3.洗ったら干して完了です。
水通しを行うことで、衣類などが赤ちゃんの刺激になることを防ぐことができます。
せっかく買った洋服なども、水通しをしないままだと、赤ちゃんの肌にもしかしたら影響があるままだと思ってしまうと、着せるのも気が引けてしまうのではないでしょうか。
洗剤を使用しても良いですが、その場合は、赤ちゃん用洗剤を使うようにしましょう。
やり方も決してそんなに難しくはないため、時間が空いたときなどに少しずつでもやっておくと、だんだん作業にも慣れて手軽に行えるようになるでしょう。
まとめ
洗濯物は洗剤なしでも綺麗に洗濯できることが分かりました。
洗濯をする際に洗剤がなくなりそうなことに気づいた場合でも、これで安心していただけるのではないかと思います。
洗濯機の排水溝のお掃除も定期的に行うようにしましょう。
排水溝のお掃除の手順も、慣れればスムーズにできるようになります。
赤ちゃんの肌に触れるものは、水通しを行うようにしましょう。
水通しすることで、衣類などを赤ちゃんの肌に優しい状態にすることができます。
これから洗濯機で洗剤なしで洗濯をしようという方や、時間がなくて洗剤なしで洗うけど不安を感じている方などは、ぜひ、ご参考にしていただけたら幸いです。