仕事や職場に行きたくないと感じたり、行くのが億劫になった経験はありますか。社会人400人を対象にしたアンケートによると、職場で悩みがあると答えた人は約70%と、3人中2人になんらかの悩みがあるという結果になりました。
悩み別にランキング順に見てみると、第3位は「仕事上でのミス」、第2位は「仕事内容や仕事の量」、第1位は「人間関係」でした。
第3位の仕事上でのミスは、メモを取ったり周りの人に相談することで良い方向に向かうでしょう。第2位の仕事量については、優先順位をつけて取りかかったり、周りの人に助けてもらうことで解決に向かうことでしょう。
しかし人間関係は、めんどくさくても、仕事上どうしても苦手なタイプの人と関わらなければいけない場合があります。特に、上司やお局様が苦手なタイプだった場合、パワハラに悩まされている人も多いです。それによってストレスを感じ、仕事を辞めたいとまで考えてしまう人もいます。
目次
☆職場の人間関係の悩みの具体例
ここでは、実際に職場で起こった人間関係での悩みやトラブルの具体例について紹介します。
職場で悩んでしまう人間関係のひとつに、上司との関係性があります。
例えば「高圧的で、機嫌が悪いと怒鳴り散らす上司」や「自分の出世や保身ばかり考えている」「人を見て態度を変え、自分より上の人にはペコペコし、部下に対しては厳しい」、「いじめや嫌がらせをしてくる上司」などはトラブルや悩みの原因になりがちです。
同僚との人間関係も、時にトラブルになってしまうことがあります。
「グチや悪口ばかり言う同僚とのつきあい方が悩み」という声もありました。たとえ同僚でも「仕事に対する考え方が全く違う人」「自分さえ良ければ良いという自己中心的な考え方の人」とは、人間関係が上手くいかないことが多いです。
同僚や同期であるがゆえに、自分だけ出世したとき、人間関係トラブルが起こるきっかけになることもあります。また、自分が人見知りだったり、人付き合いが苦手なために人間関係で悩みを抱えたり、トラブルになってしまうこともあります。
☆職場のめんどくさい人間関係から逃げる方法
時には、そんな職場のめんどくさい人間関係から逃げることも大切です。職場の人間関係に悩んで心を病んでしまうよりは、思い切って逃げた方が良いです。
自分や世間の常識から見て、明らかにおかしい会社や職場のルールや、ひどい嫌がらせやいじめから逃げても、負けではありません。「逃げるが勝ち」という言葉があるように、自分の能力が発揮できないような職場なら、仕事を変えてみるのもひとつの方法です。
ほかの職場では、もっと自分の能力を発揮することができる可能性がありまし、新しい出会いもあります。また、嫌われても良いという勇気を持つことも大切です。嫌われても良いから、悩んでいる相手に対して自分の気持ちを言うと、状況が好転することがあります。
「自分はこう感じている」ということを伝えない限り、相手は人間関係が悪くなっていることに気づいていないケースがあるからです。人間関係が劇的に変わるのはなかなか難しいですし、相手に変わってもらうことを期待しても、思い通りにいかないことが多いです。
それなら、自分が職場や状況を変えた方が早いです。
☆職場のめんどくさい人間関係から逃げる時期
では、職場のめんどくさい人間関係から逃げる時期として、いつが目安と言えるのでしょうか。
それは、身体に不調が現れたときです。周りの人から「最近疲れてる?」と聞かれたときなど、自分では気づかなくても、心のダメージが身体に現れたときと言うのは、実はかなり追い詰められている状況であることが多いです。
自分の気持ちを抑え込まず、体調が悪いことを見て見ぬふりをしないようにすることが大切です。ひとりで抱え込まないためにも、自分のことを話せる仲間を職場で見つけると良いでしょう。
☆職場のめんどくさい人間関係が上手くいくコツ
そんなめんどくさい職場の人間関係ですが、上手くいくコツはあるのでしょうか。例えば、あなたの周りで世渡り上手だなと感じる人はいますか。実は、職場の人間関係が上手くいく人と、世渡り上手な人は似ています。
職場の人間関係を円滑にするポイントは、「あいさつ」です。相手に対して「この人とは合わない」と感じていると、思わぬところで態度に出てしまったり、相手に伝わってしまうとよけいに気まずくなってしまいます。
しかし、人の好き嫌いで仕事をするしないを決めてはいけません。どんなに合わないと感じたとしても、あいさつをすることで、最低限のコミュニケーションを取ることができます。
ほかにも「相槌」は重要です。例えば、相手の話が終わる前に自分の話を始めたり、話しかけられたときにスマホを見ながら返事をしていませんか。たとえ合わない相手でも、しっかりと相手の目を見て相槌をうつと、めんどくさい人間関係が好転するきっかけになるでしょう。
また、相手と合わないと決めつけていないか、一度振り返ってみましょう。意見が合わないと感じると、もうこの相手とは合わないと考えてしまいがちですが、他のポイントでは分かり合えることもあります。
☆職場の人間関係から逃げても負けではない
「人間関係」の悩みは、職場の悩みランキングでも第1位という、多くの人が悩んでいる問題です。「逃げるが勝ち」「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉があるように、職場のめんどくさい人間関係から逃げることは、決して負けではありません。
明らかに自分や世間の常識からかけ離れた社内のルールや人間関係に悩んで、職場に行くのが億劫に感じるぐらいなら、思い切って職場を変えてみると新しい転機になることでしょう。めんどくさい人間関係から逃げる時期としては、身体に不調を感じたときと言えます。
しかし、ここで忘れてはいけないのは、相手の好き嫌いによって、仕事をするしないを決めてはいけないということです。相手に嫌われても良い、と自分の気持ちを相手に伝えたり、「あいさつ」や「相槌」を打って最低限のコミュニケーションを取ると良いでしょう。
どうしても辛い場合は、より上の立場の上司に相談するなど、ひとりで抱え込まないことが重要です。