今や若者の飲み会離れは半数以上を切っている中で、飲み会の座に部下が顔を出さないという現実に上司としてはとても悩ましいもの。
飲み会だからこそ普段とれないコミュニケーションをとったり、信頼関係が築けるなどのメリットは結構あると思います。
ですが、なぜゆとり世代の部下は飲み会に顔を出さないのでしょうか。
ここではゆとり世代による時代と変化について紹介します。
飲み会を断るゆとり世代部下の本音とは?
飲み会といったら億劫に感じている若者は多いことでしょう。会社の飲み会の何が楽しいのか、そこまでして参加しなくてはならないのかなど、たくさんの意見があると思います。
ここでは正直な意見として部下の本音についてまとめてみましたので紹介します。
〈部下の本音〉
・会社の飲み会にまでお金を出したくない
・飲み会などの付き合いが面倒い
・上司に気を使う為、飲んでも楽しくない
・周りに話せる相手がいない
・お酒が苦手
・愚痴を聞きたくない
・説教されるのが嫌
・飲み会の時間をプライベートの時間に費やしたい
このような心境になられることがほとんどなようです。確かに中には家庭の事情などで行けないという方もおられるでしょうが、上司によっては断れきれないこともしばしば…。
「上司の言うことは絶対!!」の固定観念な思考を持つ上司であれば部下は付いてこれないでしょう。自分を最優先に考えてしまう上司はご法度です。上司の気分で部下を振り回しては厄介者になってしまうだけなのです。
ですから、自分は部下にとってどんな存在なのかを今一度見直してみるべきでしょう。
飲み会を断ることが増えたのはゆとり世代から?
ゆとり世代に入る前までは上司による飲み会の参加はもはや常識として受け継がれてきました。飲み会に参加するメリットとしては、信頼や交流関係、コミュニケーションなどではないでしょうか。
酒の場だからこそ上司や部下の意外な一面や人間としての本質があらわにする場所ともいえます。それを上司や部下がみて今後からどう接して行けば良いかなどの観察の場として飲み会は大事な席とされてきました。
しかし、ゆとり世代到来と同時に酒の場の常識が一転しはじめます。
ゆとり世代にはこのような特徴をもった方が増えてきました。
〈ゆとり世代の特徴〉
・プライベートを優先する
・コミュニケーションができない
・言われたことしかできない
・考えるのが苦手
・ストレスに弱い
・忖度ができない
ゆとり世代の人はとても自己主張が強く、世間体からみてもあまりいい印象ではないようです。もはや時代がかえたのでしょう。そしてすぐに結果を求める、自分の成長にあたらないことはやりたがらないなど少しわがままな部分も多々見受けられます。
飲み会に誘っても平気で断る、一番の特徴としてはプライベートを優先させることがモットーなようです。このように飲み会を平気で断られてしまっては上司としても務まりませんよね。
では、ゆとり世代の部下にはどうしたら飲み会に来てもらえるのでしょうか。
ここからは参加してもらうための方法などを紹介します。
若者部下を飲み会に誘うには?
まず第一に、飲み会を嫌う原因の一つは上司を気遣うという点です。
「お酒をお酌しなければならない」
「上司を上げなければならない」
「自慢話や愚痴を聞かなければならない」
これでは上司によいしゃよいしょの部下本人にとっては飲み会は楽しくありませんよね。
飲み会に若者の部下を参加させるためにはこれらが必要です。
・メリットがあること
・飲み会が楽しいこと
・仕事の息抜き
・ストレス発散
などです。
飲み会による楽しさですが、ここが一番重視していただきたいところでもあります。
飲み会を断るということは楽しくないのと同然ですので飲み会を楽しくする工夫を行いましょう。
〈飲み会を楽しくする工夫の仕方〉
・その場は明るく振る舞う
・盛り上がる話のネタを用意
・仕事の話はしない
・ビンゴゲームなどのみんなで楽しめるゲームを開催
・部下には臨機応変な対応を試みる
など。
飲み会に誘う前に日頃から部下とコミュニケーションをとることも大切です。交流をつくっておくことで、お互いの距離感が縮まり飲み会に誘いやすくなるでしょう。
ゆとり世代の部下は飲み会も仕事として判断していることがほとんどで、やはりここでも飲み会と仕事はしっかりと割り切って飲み会に参加させることです。
中には飲み会を残業扱いとしてみている部下もいるのです。部下を飲み会に参加させるためには上司自身も努力をしなくてはならない時代になってきています。
方法としては事前に飲み会をいかに楽しませるか、飲み会を盛り上げるためにしてほしいことなどをアンケートで回答してもらう方法もあります。
確かに「上司である私がなぜそんなことを?」なんて思うかもしれません。ですが、普段部下から気遣っていただいてることを、逆に上司が部下を気遣うことで上司に対する味方は変わります。
結果、「この上司で良かった。これからもこの人について行こう」と、このように部下のために何をしてあげられるかを考えられる器であると信頼も築け、会社としても良い雰囲気の中で仕事が出来るのです。
ですから、「上司だから」ではなく部下たちとの飲み会の座では「平等に接待すること」を心掛けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
飲み会は楽しく盛り上がる場所です。日頃のストレスもこの飲み会で発散させたいという人はほとんどだと思います。そこで上司のある一言によってその場を暗くさせては部下も飲み会には行きたがらないでしょう。
部下にとって一緒に飲みやすい環境づくりがとても大事なのです。近頃ではパワハラなんて言葉を聞きますが、そんな上司には誰もついていくわけがありません。
上司である自分にとって部下とはどんな存在なのかを一度見つめ直して見るのも良いでしょう。
楽しい飲み会にするためには上司の一工夫が若者の飲み会離れを防ぐことが出来るきっかけになるかもしれません。