妊娠中ってさまざまなことに気をつかいますよね?その中でも毎日欠かさず食べる食事って特に気をつかいませんか?
おなかの中で赤ちゃんを育てないといけないから栄養のいいものを食べなければと思っても、つわりで思うように食べられない。
でも辛いものなら食べられる!なんてこともあるでしょう。果たして辛いものは胎児に影響ないのか。ほかの食べ物の影響についても紹介します。
妊娠中の辛い食べ物は胎児に影響ないのか!?
さきほども言った通り、辛い食べ物を食べても胎児に影響はないのか気になりますよね。結論から言うと、辛い食べ物を口にしても胎児への悪影響はありません。
しかし、適度な量を食べた場合です。悪影響はないからと言って、辛い食べ物ばかり食べるのはよくないので、注意してくださいね。
では、どうして妊娠中は辛い食べ物はよくないと聞くのでしょうか。それは、①辛い食べ物を口にしたことで、腹痛を起こしてしまう場合があるから。②妊娠高血圧症になる可能性があるからです。
辛い食べ物と言っても種類はさまざまありますよね。わさびやトウガラシなどの「刺激物」とよばれるものや、主に調味料である塩やこしょうなど「塩分」が多く含まれている食べ物です。
①の腹痛を起こす可能性がある辛い食べ物は「刺激物」のほうです。
なぜなら、トウガラシには「カプサイシン」というものが含まれていて、この「カプサイシン」を多く取り込むと腸が活発に動くため下痢を起こしやすくなるからです。
また、「カプサイシン」にはアドレナリンを活性化させる働きもあり、消化器官の動きを抑制させてしまうので便秘にもなりやすいという理由もあります。よって「カプサイシン」が多く含まれているトウガラシの取りすぎには気をつけましょう。
同じ「刺激物」でもキムチは食物繊維と乳酸菌が多く含まれているので便秘に効果的です。便秘がちで辛いものが食べたいときは、キムチを食べると一石二鳥ですね。
続いて、②の妊娠高血圧症になる可能性があるのは「塩分」の取りすぎによる血中ナトリウムの濃度が高くなるからです。妊娠中の「塩分」の適量はご存知ですか?
1日に摂取する「塩分」の目安は小さじ1、2杯(5~10グラム)程度です。
小さじ1、2杯と言われてもピンとこない人もいるでしょうからもう少し具体的に説明します。カレー1人前を平らげると摂取量はオーバーしてしまいます。
驚きではありませんか?ですから、カレーが食べたいときは腹八分目に抑えておくといいでしょう。もしくは、塩分の量が少ないカレーを食べることをおすすめします。
カレー以外にも、摂取できる「塩分」をオーバーしないために日ごろから塩分控えめ、薄味を心がけるといいでしょう。辛い食べ物の注意することを述べましたが、我慢することばかりではありません。
いい面もあるんです。
それは、①新陳代謝を促してくれる。②食欲増進③美肌効果の3点です。
①から順に見ていきましょう。
辛いものを食べると汗が止まらなくなった経験はありませんか?それが新陳代謝を促してくれている証拠です。
汗をかくことで体温調整がスムーズに行われ、老廃物を出しやすくしてくれているんです。代謝がよくなると体の内側から温まり、冷え対策にもなりいいですよ。
次に②食欲増進についてです。
単純に辛いものを食べるとご飯が進みますよね。つわりで思うように食事ができない、栄養不足になりがちの人は辛いものを食べてご飯をしっかり食べましょう。
最後に③美肌効果について。
①の理由が関係しているんですが、汗をかいて老廃物を出してくれることによって、肌にもいい効果があります。なかでも、しょうが・ネギ・にんにくが効果的だと言われていますので、辛い物が食べたくなったらこの3つを取り入れてみましょう。
妊娠中のさまざまな食べ物の影響とは?
辛い食べ物以外にも気になるさまざまな食べ物の影響。
いくつか紹介していこうと思います。
①魚
妊娠中、生魚はよくないとよく聞きますよね。これは、その通りです。
魚には水銀が含まれていて、胎児の発達に悪影響を与えることがわかってきています。では、魚全部がダメなのかというとそうではありません。
食べないほうがいいと言われている魚は、マグロ(インドマグロ・本マグロ・メバチマグロ)、金目鯛です。
②ヨウ素(昆布)
ヨウ素は取りすぎると胎児の甲状腺機能が低下すると言われています。ヨウ素は何に含まれているかというと、海藻類です。その中でも特に昆布に多く含まれています。
毎日昆布のお味噌汁を飲んでいる人は気をつけたほうがよさそうですね。
③ビタミンA
ビタミンと聞くと体によさそうなイメージですよね。しかしビタミンAを取りすぎると、胎児の形態異常を引き起こす可能性があるそうです。
では、ビタミンAが多く含まれている食べ物は何でしょうか。主な食べ物はレバーやうなぎです。それなら大丈夫と思う人もいるでしょう。
でも、ニンジンにもビタミンAは含まれています。何かしら料理に使いやすいニンジン。毎食ニンジンだとビタミンAの取りすぎになる可能性があるので一食分程度に抑えてくださいね。
④ヒ素(ひじき)
ヒ素は妊娠中でなくても健康被害を及ぼすものとして注意されています。何にヒ素が含まれているのかというと、ひじきです。
妊娠中は、ひじき5グラム(小鉢1杯)程度、週2回までに抑えておきましょう。食べてはいけないというわけではないので、食べ過ぎに注意してくださいね。
まとめ
辛い食べ物を中心にどんな影響があるのか紹介しました。
いかがでしたか?食べてもいいものや「え?!これだけでダメなの?」と驚いてしまう食べ物もあったと思います。私も、知らずにパクパク食べていたら先輩妊婦さんに教えてもらって衝撃を受けたことを覚えています。
でもあまり敏感になりすぎて食事をとることがストレスになっては、胎児に悪影響ですから気楽に考えてくださいね。
なにごとも取りすぎ、食べ過ぎがダメなんです。少量なら特に気にすること食べても大丈夫ですので、上手に付き合ってストレスフリーな妊娠生活を送ってくださいね。